ちょっとマイルドな石けん。肌に良いエキスもあり。

軸は石けんそのものですが、ココアンホ酢酸Naがいい感じに石けんのデメリットを軽減させています。
要は、残留してしまうアルカリの持続性を軽減することで、肌への負担を軽めにできるわけです。
その他、エキス類は少し質が良く、肌のコンディショニング作用を期待できるポイントとなっています。

成分を順に見ていくと、
カリ石けん素地は単純な脂肪酸とアルカリによる石けんで、アルカリ性でなければ作用せず、そのアルカリ性であることが肌の保湿成分を溶出させる原因となります。
ココアンホ酢酸Naは2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインという両性界面活性剤。
肌や髪に対して刺激や溶解性が少なく、ツヤ、柔軟性を与える。
オリーブ油は”水油”と呼ばれるように、液体の油で肌や髪に少し浸透してエモリエント感を持続させます。
トウキ根エキスは収れん作用、抗炎症作用、血行促進、CMC形成促進作用、バリヤ機能強化作用、抗菌作用。
トウヒエキスはヒマラヤ原産のダイダイ(ミカン科)の果皮(トウヒ)エキス。d-リモネン、リモニン、ヘスペリジンを含有し、血流促進、皮膚柔軟化効果。
褐藻エキスは大西洋、中南米海域に産生する褐藻類で、ビタミンA,Dの高レベルでの含有、アミノ酸、ミネラル類の含有により、整肌作用、増粘、感触改良、保湿、生理活性促進効果を付与。
クチナシエキスは美白作用、ヒアルロン酸産生促進、線維芽細胞増殖促進、抗炎症作用を付与。

ボディソープとしてはオーソドックスなタッチですが、
比較的マイルドに石けんの質感を楽しめるという点で少し良いです。
できればアルカリ石けんでない方がより良いのですが、石鹸タイプの中でどうしても選びたい、というなら少しはマシであるといえます。