これが石鹸でなければ魅力的なのですが。。

アルカリ性である石けんシャンプーのデメリットは、肌のセラミドを溶出させ、セラミドの産生を７時間前後遅らせる懸念がある。
また、水道水のミネラル分と結合して石鹸カスを生成し、髪のごわつきを生じさせ環境に悪影響を与える(富栄養化)問題があります。
合成界面活性剤に比べて石けんは洗浄に多くの分量を必要とするため、これも環境に優しいとは言えない原因になっています。

添加剤に関しては肌のキメを整えるような、もっと言えば肌の凸凹を整えたいといった意図を持つエキス類で構成。

この部分に関しては好感を持てます。ここだけ抽出して使いたいくらいに。

しかし、ベースのなんとも安っぽい石鹸の構造が(しかもデメリットを軽減もさせていない）、この製品のクオリティをいたずらに低下させています。

そればかりか、添加エキスとともに石鹸も肌に残りやすい設計になっているため、

デメリットは通常より増す可能性も充分に考慮しなければなりません。

ミリスチン酸、ラウリン酸＋水酸化Kのよくある石けんベースに、
アボカド油は皮膚親和性が高く柔軟効果に優れる。
キウイエキスは角質の水分量を増加させ、皮膚弾力を改善する効果。
ハイビスカス花エキスはシアニジンの配糖体を含むエキスで、抗炎症、皮膚細胞の活性化を付与。さらに、ピルビン酸による整肌作用でヨクイニンのような効果。
ブドウ種子油は軽いタッチが特徴のオイルでリノール酸、トコフェロールを多く含み、抗酸化作用を特徴とします。
ムクロジエキスはサポニンを豊富に含んでおり、抗菌・抗炎症作用を付与。
レモングラスエキスはイネ科レモングラスより抽出されるエキスで、レモンに似た香りと抗菌、育毛、抗酸化、抗炎症作用を持つ。
TEA(トリエタノールアミン)はpH調整(アルカリ)剤ですが、一定の条件が揃うと発がん性物質ニトロソアミンを生成する可能性が僅かにあります(洗い流す製品ならOK)。
ヒドロキシプロピルメチルセルロースは水溶性フィルムコーティング剤で、安定性に優れ、非イオン性という特徴を持ち、接着・密着（バインダー)性に優れます。