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「天然植物油」中心のミスト。
コメヌカ、グリセリン、アルガンオイルがシットリ感、スクワラン、ホホバ、ミツロウが潤滑性といった具合の内容。
ですが、いわゆる天然オイルの問題点として、「ベタつき」が懸念されるのが目に見える一品です。
人工油でもあるエステル油の利点が、このベタつきを抑えていることで使用感を圧倒的に良好なものにしているのに対して、
この製品はベタつきもそのままのオイルを使用していることが特徴。
つまり、化粧品としては非常に扱いづらい使用感の製品といえるわけです。
どんなにべたついても「天然オイル」にこだわりたい方限定の製品と言っていい一品ですが、
そもそも天然オイルだから何か優れているかというと、ほとんど違いはないわけです。
ベースのコメヌカ油は紫外線吸収作用もあり、γ-オリザノールの作用で抗酸化作用も期待でき、アルガンオイルも抗酸化作用のビタミンEを多く含み、オレイン酸リッチな組成となっています。
ただ、そのビタミンEもオレイン酸も、天然のものでも人工のものでも構造は同じ。働きも同じです。
そういった点で、この製品は天然成分にこだわるあまりに使用感を快適とはいえない状態のままにしているとも言えます。
当然、値段も上がりますね。
効能としてはそれほど喜ぶようなものでなくても、天然というだけで高額になってしまっています。
ちなみに、「化学合成物質」(防腐剤)を使っていない、と謳っていますが、防腐効果はローズマリー、ラベンダーから得ているものと見られます。ただ、一般的な防腐剤よりずっと弱い効果なので、製品は比較的傷みやすいと見るべきでしょう。
化学合成物質、という言い方も胡散臭いこと甚だしいわけですが、普通に考えれば配合されている成分すべて化学合成物質ですね。どれも単一の元素だけでできているわけではありませんからね。