ノンシリコンだから安全です。
そんなキャッチフレーズが溢れかえっている今日このごろですが、実際にはシリコーンは飲んでも平気なほど毒性が全くありません。
ほら、コーヒーにだって入ってます。

なぜコーヒーにシリコーン? さらさらにするため?
いえ、シリコーンの特徴の1つに、消泡剤として働く、という点が挙げられます。
文字通り、振動などによって中身が泡まみれになることを防ぐ目的があるのでしょう。
開封したときにブクブクに泡立っていたら美味しそうじゃありません。
しかし、普段からノンシリコン、ノンシリコンという宣伝を目にしている身からすれば、コーヒーにシリコーン?!危ないんじゃ?!と思われることでしょう。
何となくイメージ的にも良い気はしないですね。
ですが、そもそもシリコーンは300度近い温度にも化学変化しない耐熱性や、酸・アルカリなどにも耐久性が高く、皮膚に塗ったり飲んだりしても全く毒性がありません。
化学的に安定していて分解されにくく、生理活性がない物質なので、飲んでも安全なのです。
そのため、コーヒーに含まれる場合は単に消泡剤として働くわけです。

飲んでも大丈夫なものが何故シャンプーにあってはいけないのか
今やノンシリコンシャンプーなどと言って、シリコンはすっかり悪者扱いされていますが、
これほど安全な物質がなぜ、こうも嫌われているのか?
一説には、毛穴が詰まる、キューティクルによくない、というような言われ方をしています。
しかし、シリコーン自体は網目状の物質で、水分も空気も通すようなメッシュ構造。
つまり、毛穴は塞ぎようがありません。
キューティクルによくない? むしろダメージしたキューティクルの代わりにコーティングをしてくれる物質です。
基本的にシャンプーをすれば除去されますので、髪にいたずらに蓄積しすぎるということもありません。
※例外的な状況としては、ほとんどダメージしてない髪に繰り返しシリコーン含有量の多い製品を使用して、洗浄能力の極端に低いシャンプーを使っている・・というような場合にはビルドアップして質感が悪くなる場合もあります。
要するに、、
シリコンは全然悪くないじゃん説
ですね。
- シリコンは化学的に超安定しているので、無害、無毒。
- 飲んでも塗っても化学反応・分解しないので影響がない。
- コーヒーでは消泡剤として使われる。
- ヘアケアでは透湿性・通気性を有するコーティング膜を形成する。
- シリコンも特徴を知って適材適所で使うべし。