解析ジャーナル

【解析流】シャンプーのしかた 2021

シャンプーのしかた 泡

正しいシャンプーのやり方ってご存知ですか?

シャンプーの適切な方法って、明快に答えられますか?

実は知ってるようで誰に教わるでもなく、なんとなくシャンプーをしていませんか?

今日は、そんなシャンプーの方法をシャンプーの特徴を理解しながら探っていきましょう!

シャンプーはイオンのちからで汚れを落とす!

正しいシャンプーのしかたは、シャンプーの働きを理解することで導き出せます。

シャンプーは、汚れをキャッチして、すすぐと道連れにして流れ落ちる、ということをしています。

単純に言うと、それだけです。

陰イオン界面活性剤の働き


シャンプー液をつけると、洗浄剤(マイナスイオン界面活性剤)が汚れや皮脂などを取り囲みます。

この状態でお湯で流すと、マイナスイオン界面活性剤と取り囲まれた汚れが一緒に流れ落ちる、という構図です。

シャンプーの泡は、実は洗浄力とあまり関係がありません。

泡は、髪と髪が摩擦して傷んだり、洗うことの邪魔になるのを防いでいます。

それに、汚れや整髪料が多いとき、泡立ち方が適切なシャンプーの量の目安にもなりますね。

シャンプーはイオンのちからで汚れを捕まえている、ということなので、

ゴシゴシ洗うのではなく、シャンプー剤を頭皮にまんべんなく広げてあげればOKです。

正確には、頭皮にシャンプーを乗せて泡立てながら全体に広げる。これで十分です。

シャンプー泡立て

あとはイオンのちからで速やかに汚れを取り囲み、濯げば簡単に落ちていってくれます。

過剰にゴシゴシしなくても大丈夫です。

シャンプーは泡立てながら広げるだけ。マッサージのような感じ。

汚れや整髪料がとても多いときは

ワックスなどの整髪料を大量につけている、汚れが非常に多いといったときは、

シャンプーの量を少し増やし、汚れや整髪料と泡立てながら馴染ませる工程を追加してください。

シャンプー前のすすぎをしっかり行えば、それだけでもかなりの汚れ、整髪料を落とすことができます。

シャンプーでよくある失敗とは

シャンプーで必要な分の汚れを落とすのは、上記のように意外と簡単です。

しかしながら、よくやってしまいがちな失敗というのもあります。

代表的な失敗・・すすぎ残し

これですね..!! シャンプーが原因で肌荒れが起きるほとんどの原因はこれでは?と思います。

基本的に洗浄剤は肌に残りにくいのですが、髪があることで残ってしまうケースがあります。

髪と髪の間、髪と頭皮の間にすすぎが甘い場合に残留させてしまうことがあるんですね。

こうなると、肌はじわじわとダメージしていきます。

シャンプーより、すすぎの方に気を遣うべし

シャンプーは泡立てて広げるくらいでOK、と言いましたが、

すすぎの時はもう少し念入りくらいが丁度よいですね。

↓これだとすすぎ残ります。

シャワーが遠い

↓シャワーヘッドを手で持って・・

シャワーヘッドは手に持って

↓頭皮のなるべく近くで!!

頭皮の近くでシャワーをあてる

コツはこれだけです。

頭皮の近くで、シャワーの水圧を最大限利用して、確実に洗浄剤を流しましょう。

シャワーを壁に掛けて、遠くからお湯を当てるだけではどうしても髪が邪魔してシャンプーが残りやすいのです。

襟足あたりも、よく残ってしまいますね。

シャワーヘッドを近くで当てれば、水圧で髪をどけながら流せますので、一番カンタン確実です。

理想のお湯の温度は?

基本的に湯温が高ければ高いほど、肌バリアの溶出量は多くなります。

どんなに良いシャンプーを使っても、湯温が異常に高ければ乾燥がちになってしまうでしょう。

あまり神経質になる必要もないといえますが、おすすめは不感温度といわれる体温に近い温度帯。

この温度は単に肌バリア溶出量が低いだけでなく、副交感神経が活性化される利点も。

体への負担が少なく、リラックス効果が高い、とても心地よい温度帯なのです。

※ただし、温度設定が40℃以下だとサーモ付きシャワー水栓の寿命が半減するらしいです。給湯温度設定は40℃以上にして、手元のハンドル等で温度を調整することをオススメします。

基本は、しっかり流すこと。

どんなにコンディショニング効果が自慢のシャンプーであっても、ラウリル硫酸Naのシャンプーであっても、

泡立てて広げて、しっかり濯ぎ落とすことです。

これが基本です。

コンディショニング効果、

育毛効果があるとされるシャンプー、

オーガニックエキスたっぷりのシャンプー、

ついつい、長く泡立てて放置したり、すすぎを少なくして”効能”を残そうとしがちですが、

ダメです。

しっかり洗いでも残っているのが本物です。

ちょっと洗いだ程度で流れ落ちてしまうものは、そもそも配合されている意味がないものです。

遠慮なく、しっかり流してください。

優秀なシャンプーは、しっかり流しても有効成分が残るように設計されているものです。

洗いすぎないことが肝心

シャンプーって、みなさんゴシゴシ洗うイメージがあると思います。

なぜ、泡立てて広げるだけ? 洗った気がしないのでは・・

そう思われると思います。

先に説明したとおり、シャンプーはイオンのちからで勝手に汚れをまとめてくれていますから、

余計にゴシゴシとやる必要がないんです。

むしろ、頭皮を無駄に乾燥させたり、ダメージさせたりする原因になります。

洗浄剤がやってくれるから、任せてしまえばよいのです。

ただし、繰り返しになりますが、すすぎはしっかりと。

要点まとめ
  • シャンプーは全体に泡立てながら広げる、だけでOK。
  • すすぎはシャワーヘッドを頭皮の近くで、水圧で流す。
  • おすすめは不感温度=体温くらいの湯温。
  • どんなシャンプーでも、しっかりすすぐこと。