前回、アジエンスとの一騎打ちに勝利したTSUBAKI。僅差での勝ち名乗りとなりましたが、いち髪との比較ではどうでしょう?
今回、ちょうど似たような商品名同士の以下2点で比較したいと思います。
いち髪 THE PREMIUM エクストラダメージケアシャンプー(シャイニーモイスト)480ml/900円
水、ラウラミドプロピルベタイン、ラウロイルメチルアラニンNa、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、PPG-2コカミド、グリセリン、サッカロミセス/コメヌカ発酵液エキス、酒粕エキス、セバシン酸ジエチル、コメヌカエキス、コメ胚芽油、チャ種子油、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルク、クエン酸、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム-10、セテアレス-60ミリスチルグリコール、ポリクオタニウム-7、BG、EDTA-2Na、安息香酸Na、香料、カラメル、
TSUBAKI プレミアムモイストシャンプー 490ml/847円
水、ラウレス硫酸Na、コカミドプロピルベタイン、ジステアリン酸グリコール、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、(プロピルトリモニウムクロリドアクリルアミド/ジメチルアクリルアミド)コポリマー、ツバキ種子油、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、スクワラン、ローヤルゼリーエキス、ダイズ種子エキス、ソルビトール、ラウリン酸PEG-2、硫酸Na、DPG、ラウリン酸、ジメチコノール、サリチル酸、クエン酸、EDTA-2Na、ラウリル硫酸Na、BG、トコフェロール、フェノキシエタノール、安息香酸Na、香料、黄5、黄4、
どちらもプレミアムでモイスト。サイズや価格も同水準。まさに比較にはうってつけですね。
果たして、ほんとうにプレミアムでモイストなシャンプーはどっち?!
値段はほとんど同じなのに、中身は違いすぎる?!
好みの違いを超越して、ひと目で圧倒的に差がある両者。コストはほとんど同じなのに、中身は圧倒的に違います。
まず、洗浄剤を見ていきましょう。
いち髪がアミノ酸系ベースなのに対し、TSUBAKIはラウレス硫酸Na。いち髪のアミノ酸系はすすぎ性が優れ、さっぱりとした洗い上がりになるものですからラウレス硫酸Naとやや似たタッチですが、低刺激性や環境分解性が圧倒的に優れます。
もちろん、コンディショニング効果もあるので髪の仕上がりも圧倒していち髪が有利。
同じ値段であまりにも違うのが、この洗浄剤の部分。これはちょっと比較にならないくらい、かかってるコストも断然いち髪の方が高級という印象。
次に、コンディショニング成分を見ていきましょう。
いち髪が備えるコンディショニングは、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルク。ヒートプロテインとも呼ばれ、シルクペプチドがダメージ部分に吸着、熱でシリコンの連結が接続し、均一で強固、かつ洗浄できれいに落ちるので繰り返しの使用でも美しい被膜を形成。
対してTSUBAKIは(プロピルトリモニウムクロリドアクリルアミド/ジメチルアクリルアミド)コポリマーとペリセア(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)。ダメージ部に吸着し、指通りを改善する皮膜形成成分と、浸透して補修効果を付与するペリセアの組み合わせ。これはこれで悪くないですが、洗浄剤に足を引っ張られてちょっと残念。
いち髪は非イオン界面活性剤のヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリルも潤滑性を大幅に向上させますので、コンディショニング成分の面でも僅差ですがいち髪がリードかな、と思います。
ただし、TSUBAKIの方も悪くないです。ペリセアはとくに洗浄剤の刺激緩和にも役立つので、全体的な品質の底上げをできてる面は評価に値するポイント。しかし、返す返すも洗浄剤が手抜き工事状態なのがもったいない。
総評
その他の細かい部分でも、実はいち髪に軍配が上がっています。
植物エキスの品質、増粘剤の品質などでも、例えばいち髪ではサッカロミセス/コメヌカ発酵液エキス、酒粕エキス、コメヌカエキス、米胚芽エキス、チャ種子油など、エイジングケアに効果的な米由来エキスを中心に抜かりがありません。
一方、TSUBAKIではローヤルゼリー、ダイズ、ツバキ油。効能としてはいち髪のエキスと近いものがありますが、やはりいち髪のエイジングケア能の方が一段上と見るのが自然に思えます。洗浄剤を含めて見てもそうですね。
このように、ボクシングでいえば1ラウンド、洗浄剤の部分ですでに2度ダウンしてるくらい差がありますが、全体を通してもすべてのラウンドでいち髪がポイントを取った、という感じです。
限りなくKO勝ちに近い勝利。いち髪の勝ち。
ただし、TSUBAKIも決して悪いシャンプーではありません。ラウレス硫酸ナトリウム系のシャンプーの中ではむしろ気が利いている方です。いち髪があまりにも優れていた、というぐらい、これは明らかないち髪の勝利といえるでしょう。
- 洗浄剤はいち髪が圧倒勝利。
- ヘアケア成分は同等だが、より品質が高いのはいち髪
- スキンケア能もいち髪が有利。
- 安全性はいち髪がかなりリード。
- コストがほとんど同じ分、余計に品質の差を感じる結果に。
いち髪 THE PREMIUM エクストラダメージケアシャンプー(シャイニーモイスト)の解析結果