| 成分名 | トレハロースヒドロキシピロピルトリモニウムクロリド |
| 慣用名・別名 | カチオン化トレハロース |
| INCI名 | Trehalose Hydroxypropyltrimonium Chloride |
| 由来 | 半合成 |
| 推奨配合濃度 | 0.5〜2% |
| 適正pH域 | 3.5〜7.0 |
| コメドジェニック度 | 2/5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | カチオン界面活性剤 |
トレハロースヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは、「砂漠の植物が乾燥に耐える糖」として知られるトレハロースに、カチオン(陽イオン)基を化学的に付加したハイブリッド型ヘアケア成分だ。2,3-エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドとトレハロースを反応させて得られる4級アンモニウム塩誘導体であり、保湿性とコンディショニング性を一分子内に両立している点が最大の特徴。
作用機序の核心は「静電気的吸着+水分保持」の二段階にある。ブリーチ・カラー・パーマ等でダメージを受けた毛髪表面はマイナスに帯電しており、カチオン基がこの部位に優先的に吸着する。吸着後はトレハロースが持つ多羟基構造が水分子を強固に保持し、熱や乾燥環境下でも水分を逃しにくい保護膜を形成する。いわば「磁石でくっついて、スポンジで水を保つ」ような二段構えのメカニズムだ。
類似成分としてグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(カチオン化グアー)やヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解ケラチンがあるが、トレハロース誘導体は糖骨格由来の高い生体親和性と、乾燥耐性に特化した保水機能を持つ点で独自性が高い。トレハロース自体は食品・医薬品分野でも活用される極めて安全性の高い糖であり、その誘導体としても刺激性は低め。ただし一般的なカチオン界面活性剤と同様に、高濃度・高頻度の使用では毛髪への蓄積(ビルドアップ)が生じる可能性がある。
配合用途はシャンプー・トリートメント・ヘアマスクなど広範にわたり、特に乾燥・ダメージヘア向け製品での採用が多い。増粘剤としての機能も持ち、製剤の感触調整にも寄与する。26件程度の市販製品に配合されており、まだニッチな素材だが独自性の高い成分として注目に値する。
3件の商品に配合されています(総合点順・上位50件)