| 成分名 | ヤシ油アルキルグルコシド酒石酸Na |
| INCI名 | Sodium Cocoyl Alkylglucoside Tartrate |
| 化学式 | C20H42O8Na |
| 由来 | 半合成 |
| 推奨配合濃度 | 2〜10% |
| 適正pH域 | 4.5〜7.0 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 |
| カテゴリ | アニオン界面活性剤 |
ヤシ油アルキルグルコシド酒石酸Na(INCI名: Sodium Cocoyl Alkylglucoside Tartrate)は、ヤシ油由来のアルキルグルコシド(ノニオン界面活性剤)に酒石酸Naを結合させたエステル化合物であり、アニオン界面活性剤として機能する。分子式はC20H42O8Na、分子量は約368.48 g/molとされている。植物由来原料を主体とした「グリーン系洗浄剤」の一種に位置づけられる。
洗浄機能については、アルキルグルコシド由来の優れた起泡性と洗浄力を持ちながら、従来のアニオン界面活性剤(ラウリル硫酸塩など)と比較して皮膚タンパク質への変性作用が弱く、低刺激性が期待できる。酒石酸Naの弱酸性緩衝作用により、皮膚のpHに近い処方が可能となり、頭皮や肌環境への負担が抑えられる。
保湿力の面では、アルキルグルコシドのポリオール構造がわずかな保水機能を補助するとされ、洗い上がりのうるおい感に寄与すると考えられる。使用感においても泡のきめ細かさや洗い上がりのさっぱり感が評価されており、シャンプーや洗顔料などにおいて配合される。
環境面では、グルコース(糖)とヤシアルコールという再生可能資源由来の構造を持つため、生分解性が高く、環境負荷が比較的低いと評価される。ただし、国内外での使用実績はまだ限定的であり、エビデンスの蓄積は発展途上である。EWGスコアや安全性の国際的な評価情報は現時点で十分には公開されていないため、今後の動向に注目が必要な成分といえる。