Ingredient Analysis

ヤシ油脂肪酸サルコシンNa液

アニオン界面活性剤 3件の商品に配合 ID: 18615
アニオン界面活性剤 泡立て・洗浄を担う陰イオン性界面活性剤
-20

安全性
+10

素材の品質
-15

使用感
基本情報
成分名ヤシ油脂肪酸サルコシンNa液
医薬部外品名ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム液
慣用名・別名ココイルサルコシンNa
INCI名Sodium Cocoyl Sarcosinate
化学式C₁₅H₂₈NNaO₃(ラウロイル体の場合)
由来植物性,半合成
推奨配合濃度2〜5%
適正pH域5.5〜7.5
EWGスコア4/10
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ アニオン界面活性剤
ヤシ油脂肪酸サルコシンNa液の分子構造
分子構造・化学式イメージ
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
洗浄力 ○ +40
皮脂・汚れへの洗浄・脱脂力
素材の品質 △ +10
成分の素材品質・配合価値
安全性 △ -20
肌・頭皮への安全性
補修力 △ +0
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 △ -20
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 △ -10
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 △ +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 △ -15
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 ○ +30
環境負荷・生分解性の評価

概要

ヤシ油脂肪酸とサルコシン(N-メチルグリシン)を縮合して得られるアシルサルコシン塩系アニオン界面活性剤。アミノ酸系に分類されるが、同系統の他成分(コカミドプロピルベタイン等)と比較して脱脂力・殺菌力が強く、頭皮への刺激もやや高め。歯磨き粉の殺菌成分としても使用される事実がその性格を端的に示す。補助的洗浄・起泡剤として配合されることが多い。生分解性は高く耐硬水性に優れる点はメリット。

ヤシ油脂肪酸サルコシンNa液の解析

ヤシ油脂肪酸サルコシンNa液(ococイルサルコシンNa)は、ヤシ油由来の脂肪酸塩化物とサルコシン(N-メチルグリシン)を縮合させたアシルサルコシン塩系のアニオン界面活性剤。アミノ酸系洗浄剤に分類されるが、その名称から受ける「マイルド」なイメージとは乖離があり、実際にはアミノ酸系の中でも刺激が強い部類に入る成分だ。

最も特徴的なのが殺菌性の存在。歯磨き粉に抗菌成分として広く配合されているという事実は、この成分が皮膚常在菌にも影響を与えうることを示唆しており、頭皮シャンプーへの配合においては頭皮フローラへの干渉リスクも考慮すべき点だ。また、脱脂力も比較的高めであり、乾燥肌・敏感肌・乾燥頭皮(ドライタイプ)の方には特に注意が必要。

類似のアミノ酸系洗浄剤であるコカミドプロピルベタインやラウロイルグルタミン酸Naなどと比べると、洗浄力は高い一方で保護的・保湿的な働きは劣る。補助洗浄剤・起泡補助剤として少量配合されるケースが多く、メイン洗浄剤としての採用は限定的。

一方でポジティブな側面もある。生分解性が高いため環境負荷は比較的小さく、耐硬水性にも優れるため硬水地域でも洗浄パフォーマンスが安定しやすい。70年以上の使用実績があり、5%以下の濃度では皮膚刺激性はわずかとされているが、連続使用や高配合では頭皮環境悪化につながるリスクも報告されている。

まとめると、「アミノ酸系」という表示に安心しすぎず、殺菌性・脱脂力の高さを念頭においた慎重な評価が必要な成分といえる。

相性の良い成分

ココイルメチルタウリンNa ラウリン酸

相性の悪い成分・混合注意

陽イオン界面活性剤 強酸性成分