| 成分名 | ヤシ油脂肪酸サルコシンNa液 |
| 医薬部外品名 | ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム液 |
| 慣用名・別名 | ココイルサルコシンNa |
| INCI名 | Sodium Cocoyl Sarcosinate |
| 化学式 | C₁₅H₂₈NNaO₃(ラウロイル体の場合) |
| 分子量 | 293.38 Da(ラウロイル体) |
| 由来 | 半合成 |
| 推奨配合濃度 | 1〜5% |
| 適正pH域 | 6.0〜8.0 |
| EWGスコア | 3/10 |
| コメドジェニック度 | 1/5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 医薬部外品承認成分 |
| カテゴリ | アニオン界面活性剤 |
ヤシ油脂肪酸サルコシンNa液(ococイルサルコシンNa)は、ヤシ油由来の脂肪酸塩化物とサルコシン(N-メチルグリシン)を縮合させたアシルサルコシン塩系のアニオン界面活性剤。アミノ酸系洗浄剤に分類されるが、その名称から受ける「マイルド」なイメージとは乖離があり、実際にはアミノ酸系の中でも刺激が強い部類に入る成分だ。
最も特徴的なのが殺菌性の存在。歯磨き粉に抗菌成分として広く配合されているという事実は、この成分が皮膚常在菌にも影響を与えうることを示唆しており、頭皮シャンプーへの配合においては頭皮フローラへの干渉リスクも考慮すべき点だ。また、脱脂力も比較的高めであり、乾燥肌・敏感肌・乾燥頭皮(ドライタイプ)の方には特に注意が必要。
類似のアミノ酸系洗浄剤であるコカミドプロピルベタインやラウロイルグルタミン酸Naなどと比べると、洗浄力は高い一方で保護的・保湿的な働きは劣る。補助洗浄剤・起泡補助剤として少量配合されるケースが多く、メイン洗浄剤としての採用は限定的。
一方でポジティブな側面もある。生分解性が高いため環境負荷は比較的小さく、耐硬水性にも優れるため硬水地域でも洗浄パフォーマンスが安定しやすい。70年以上の使用実績があり、5%以下の濃度では皮膚刺激性はわずかとされているが、連続使用や高配合では頭皮環境悪化につながるリスクも報告されている。
まとめると、「アミノ酸系」という表示に安心しすぎず、殺菌性・脱脂力の高さを念頭においた慎重な評価が必要な成分といえる。
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