| 成分名 | アルギン酸硫酸Na |
| INCI名 | Sodium Alginate Sulfate |
| 由来 | 半合成 |
| 推奨配合濃度 | 0.1〜1% |
| 適正pH域 | 3〜7 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 |
| カテゴリ | 成分 |
アルギン酸硫酸Naは、コンブやワカメなどの褐藻類から得られる天然多糖アルギン酸ナトリウムに、化学的な硫酸化処理を施した半合成誘導体である。硫酸基(-OSO₃⁻)の導入は、ヘパリンやコンドロイチン硫酸などのグリコサミノグリカン(GAG)類似の機能を持たせることを目的とした改変であり、FGF(線維芽細胞成長因子)との結合能や抗血液凝固活性が実験的に報告されている。
化粧品成分としての用途は主に増粘・フィルム形成・保湿補助であるが、通常のアルギン酸Naと比較して実績・使用実績は少なく、特異的な優位性は確立されていない。分子量が大きいため皮膚浸透性は期待しにくく、フィルム形成による表面的な保護作用が主体となる。
安全性の観点では、硫酸化処理の過程で用いられる試薬由来の残留物や、硫酸基過剰導入による刺激リスクが潜在的に懸念される。天然由来を謳う製品への配合には注意が必要で、半合成物であることを認識した上での評価が求められる。ヘパリン類似物質との構造的類似性から、理論上は血管新生サポートや創傷治癒補助の可能性が議論されるが、化粧品レベルの使用濃度での臨床的根拠は乏しい。
類似成分としてフコイダン(硫酸化フコース多糖)があり、こちらは抗酸化・保湿・肌荒れ改善の実績が豊富。アルギン酸硫酸Naはその派生的ポジションにあたるが、現時点ではフコイダンほどの評価データを持たない。配合時は他の保湿高分子(ヒアルロン酸Na、カルボマーなど)との組み合わせで粘度調整に活用される場面が主である。
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