| 成分名 | ヒドロキシプロピルトリモニウムキトサン |
| INCI名 | Hydroxypropyltrimonium Chitosan |
| 由来 | 動物性,半合成 |
| 推奨配合濃度 | 0.1〜1% |
| 適正pH域 | 3〜7 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 |
| カテゴリ | カチオン界面活性剤 |
ヒドロキシプロピルトリモニウムキトサンは、天然由来のキトサン(甲殻類のキチンを脱アセチル化したもの)にカチオン性のヒドロキシプロピルトリモニウム基を導入した半合成ポリマーである。単なるヒドロキシプロピルキトサンと異なり、永続的な正電荷(第四級アンモニウム)を持つため、pH非依存的に負帯電している毛髪・皮膚表面へ強力に吸着する点が最大の特徴。
毛髪への作用としては、キューティクルの隙間を埋める擬似キューティクル形成により内部タンパク質・NMF(天然保湿因子)の流出を抑制。摩擦係数を下げて指通りを向上させ、枝毛・切れ毛の予防にも寄与する。さらにカチオン性ポリマーとして静電気を抑制し、ドライヤー後のまとまりを向上させる効果も持つ。
頭皮・肌に対しては、キトサン由来の抗菌作用が常在菌バランスの維持に貢献し、創傷被覆材・人工皮膚としての医療利用実績が示すように生体適合性が極めて高い。保湿膜形成による頭皮バリア強化も期待できる。
安全性の面では、甲殻類アレルギーを持つ人への潜在的リスクが理論上存在するが、化粧品グレードでは一般に問題になりにくいとされる。EWGスコアも低く、コメドジェニシティも低い。類似成分のポリクオタニウム-10(カチオン化ヒドロキシエチルセルロース)と比較すると、生体由来のキトサン骨格を持つ分生体への親和性が高く、コンディショニング性能と保護膜の質において優位とされる。ただし分子量が大きいため皮膚・毛髪内部への深部浸透よりも表面被膜形成が主な作用機序となる点は留意が必要。
配合濃度は通常0.1〜1%程度で、シャンプー・トリートメント・頭皮ケア製品への配合実績が豊富。キトサン骨格の生分解性はある程度見込めるが、化学修飾により環境分解速度は天然キトサンより遅くなる傾向がある。
2件の商品に配合されています(総合点順・上位50件)