| 成分名 | コセス硫酸Na |
| 慣用名・別名 | コカスルフェート、アルキルエーテル硫酸ナトリウム(コカス) |
| INCI名 | Sodium Coceth Sulfate |
| 由来 | 半合成 |
| 推奨配合濃度 | 5〜15% |
| 適正pH域 | 4.5〜7.0 |
| EWGスコア | 4/10 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | アニオン界面活性剤 |
コセス硫酸Na(Coceth Sulfate, Sodium Salt)は、ヤシ油由来の脂肪アルコールにエチレンオキシドを付加し、さらに硫酸エステル化することで得られるアルキルエーテル硫酸塩(AES)系アニオン界面活性剤だ。化粧品成分としては主にシャンプーや洗顔料などのリンスオフ製品に配合され、起泡力・洗浄力を目的として使用される。
構造的にはラウレス硫酸Na(SLES)と非常に近く、同じアルキルエーテル硫酸塩ファミリーに属する。エチレンオキシド付加部分がバッファーとして機能するため、ラウリル硫酸Na(SLS)より皮膚刺激性はやや低いとされるが、硫酸エステル基の存在により長期・高濃度使用では皮膚のタンパク質変性・バリア機能破壊が起こりうる点は共通する。
配合製品を見るとオーガニック系・ナチュラル系を標榜するラインにも採用例があり、「植物由来原料を出発点とした合成界面活性剤」というポジションを活かしたブランドイメージ訴求に用いられているが、実態としては石油由来のエチレンオキシドと植物由来脂肪アルコールを組み合わせた半合成成分であり、純粋なナチュラル成分とは言えない。EWGスコアでは中程度のリスク評価となることが多く、特に1,4-ジオキサン混入リスク(エトキシル化工程の副産物)が懸念点として挙げられることがある。
頭皮・肌への影響という観点では、洗浄力が高い分、皮脂の過剰除去による乾燥・フケ・頭皮炎症を引き起こす可能性があり、敏感肌や乾燥肌には適さない。処方設計上はベタイン系両性界面活性剤との併用で刺激を緩和する手法が一般的だ。総じて「コスト効率の高い洗浄成分」として機能するが、先進性・安全性・環境負荷の各面でプレミアム素材とは言い難い位置づけにある。
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