Ingredient Analysis

アルキル(C12,13)硫酸TEA

アニオン界面活性剤 2件の商品に配合 ID: 27639
アニオン界面活性剤 泡立て・洗浄を担う陰イオン性界面活性剤
-25

安全性
+0

素材の品質
+20

使用感
基本情報
成分名アルキル(C12,13)硫酸TEA
医薬部外品名アルキル硫酸トリエタノールアミン液
慣用名・別名アルキル硫酸TEA液、(C12,C13)パレス-3硫酸TEA
INCI名TEA-C12-13 Alkyl Sulfate
由来合成
推奨配合濃度2〜10%
適正pH域4.5〜7.5
EWGスコア7/10
コメドジェニック度2/5
EU規制規制なし
日本規制 旧指定成分 化粧品成分基準収載
カテゴリ アニオン界面活性剤
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
洗浄力 ○ +50
皮脂・汚れへの洗浄・脱脂力
素材の品質 △ +0
成分の素材品質・配合価値
安全性 ▽ -25
肌・頭皮への安全性
補修力 △ -20
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 ▽ -30
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 △ -15
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 △ +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 ○ +20
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 △ -20
環境負荷・生分解性の評価

概要

炭素数12・13の合成アルコールを硫酸化後、トリエタノールアミン(TEA)で中和して得られるアニオン界面活性剤。ラウリル硫酸Na系の強い脱脂力を持ちながら、ポリオキシエチレン鎖により分子量を拡大して皮膚浸透を抑制した改良型洗浄剤。泡立ちは非常に優れるが、過剰な皮脂除去・タンパク質変性作用により頭皮・毛髪の乾燥・ダメージリスクがある。表示指定成分(旧指定成分)に該当。

アルキル(C12,13)硫酸TEAの解析

アルキル(C12,13)硫酸TEAは、炭素数12と13の直鎖合成アルコールを硫酸化し、トリエタノールアミン(TEA)で中和したアニオン界面活性剤。別名「パレス系洗浄剤」とも呼ばれ、シャンプー・ボディウォッシュをはじめ、医薬部外品の染毛剤・パーマ剤にも広く使用される、世界で最も多用されている洗浄成分群のひとつだ。

その誕生の背景を辿ると、まず石けんシャンプーが硬水地域でほとんど泡立たないという問題を解決するためにラウリル硫酸ナトリウム(SLS)が登場した。しかしSLSは皮膚深くへの浸透性が高すぎて大規模な肌荒れを引き起こした。そこで分子にポリオキシエチレン鎖を付加して分子量を拡大し、浸透を抑制したのがラウレス・パレス系(硫酸エステル塩系)洗浄剤の位置づけとなる。本成分もその系譜に属し、平均分子量424.2 Daと比較的大きく、皮膚の深部への浸透リスクはSLSより低い。

ただし「浸透しにくい=マイルド」というわけではない点に注意が必要だ。脱脂力・タンパク質変性作用はSLS系と同等レベルで強く、使い続けると皮脂バリアが損なわれ、頭皮の乾燥・フケ・痒みや、毛髪のゴワつき・ダメージにつながりやすい。台所用洗剤に例えるなら「油汚れに強いが、手荒れも起こしやすい」業務用クリーナーのような存在だ。

TEA塩タイプは、一般的なNa塩(ラウレス硫酸Na)に比べてpH調整の柔軟性がやや高く、製剤設計上のメリットがある一方、TEA自体がニトロソアミン生成の懸念を持つ原料であることから、EU・日本いずれの規制でも旧指定成分(表示指定成分)として扱われる。配合製品では成分表示が義務づけられており、消費者への透明性が確保されている。

洗浄効率が高いため低濃度でも十分な洗浄力を発揮するが、「短時間の洗浄・速やかなすすぎ」が頭皮・肌への影響を最小化する現実的な対策となる。アミノ酸系・ベタイン系洗浄剤との組み合わせで洗浄力をマイルドに調整する処方設計も一般的だ。

相性の良い成分

増粘剤 保湿剤(脱脂作用の緩和)

相性の悪い成分・混合注意

カチオン界面活性剤 陽イオン化タンパク質処理剤