| 成分名 | PEG−3ヤシ脂肪酸アミドMEA硫酸Na |
| 慣用名・別名 | アミドエーテル硫酸Na |
| INCI名 | Sodium PEG-3 Cocamide MEA Sulfate |
| 由来 | 半合成 |
| 推奨配合濃度 | 2〜10% |
| 適正pH域 | 5.5〜7.5 |
| EWGスコア | 5/10 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | アニオン界面活性剤 |
PEG-3ヤシ脂肪酸アミドMEA硫酸Naは、「アミドエーテル硫酸系」と呼ばれるカテゴリーに属するアニオン界面活性剤。化学構造的には、ヤシ油由来のコカミドMEAにポリエチレングリコール(EO3モル付加)をエーテル結合し、さらに末端を硫酸エステル化してナトリウム塩にしたもの。この複合構造が、同成分の特徴を決定づけている。
硫酸系界面活性剤として高い泡立ちと洗浄力を保有する一方、アミド基とPEG鎖の導入により分子の極性バランスが調整され、一般的なラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naと比べて皮膚刺激性・経皮浸透性が低減されている点が特徴。PEGが付加されることで分子サイズが大きくなり、皮膚バリアを突き破りにくくなるためだ。「網戸を設けた硫酸系」というイメージが近く、汚れは通すが肌への侵入は制限する設計となっている。
整髪料やスタイリング剤のような油性汚れ、皮脂過剰の頭皮もしっかりとクレンジングできる洗浄力は魅力。石鹸シャンプーからの乗り換えや、安価な硫酸系シャンプーからのアップグレードを検討しているユーザーに適した選択肢となりえる。ただし、脱脂力が比較的高いため、乾燥肌・敏感頭皮・アトピー傾向のある方には依然として慎重な使用が望ましい。毎日使用し続けると頭皮の皮脂膜を過剰に除去し、乾燥やかゆみを招く可能性がある。
類似成分との比較で見ると、ラウレス硫酸NaはPEGのみの付加であるのに対し、本成分はさらにアミド基も有するため構造的な修飾が深い。しかしコカミドプロピルベタインのような両性界面活性剤や、コカミドプロピルスルホベタインと比べると、刺激の点では依然として劣位。配合製品ではこれらマイルドな成分との組み合わせで刺激を補完することが多い。
環境面では、PEGの生分解性が低い点や硫酸エステル系の処理負荷が課題として残る。サステナビリティ重視の処方設計では代替成分の検討が推奨される場面もある。
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