| 成分名 | ココイルサルコシンTEA |
| 医薬部外品名 | ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム液 |
| 慣用名・別名 | ココイルサルコシンNa |
| INCI名 | SODIUM COCOYL SARCOSINATE |
| 分子量 | 323.43 Da |
| 由来 | 半合成 |
| 推奨配合濃度 | 2〜10% |
| 適正pH域 | 5.5〜7.5 |
| EWGスコア | 4/10 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | アニオン界面活性剤 |
ココイルサルコシンTEAは、ヤシ油由来のココイル基とアミノ酸の一種であるN-メチルグリシン(サルコシン)を縮合したアミノ酸系アニオン界面活性剤のトリエタノールアミン塩。化学的にはアシルサルコシネート類に属し、同ファミリーのナトリウム塩(ラウロイルサルコシンNa、ミリストイルサルコシンNaなど)と類似した骨格を持つ。
最大の特徴は、アミノ酸系界面活性剤でありながら殺菌力と高い洗浄力を兼ね備える点。これは歯磨き粉(デンタルフォーム)への配合で最もよく知られており、歯垢形成を担う口腔内細菌への抗菌作用として活かされる。この殺菌性は頭皮洗浄の文脈では両刃の剣であり、皮膚表面の常在菌叢(マイクロバイオーム)を撹乱するリスクをはらむ。
洗浄力はラウレス硫酸Naほど激しくはないが、アミノ酸系の中では強い部類に位置する。石鹸に近い脱脂感を持ち、洗い上がりはすっきりするが、乾燥肌や敏感肌には過剰な皮脂除去が起こりやすい。補助洗浄成分として用いられることが多く、主剤として配合される製品は稀。コカミドプロピルベタインやラウロイルメチルアラニンNaといった低刺激系成分と組み合わせた場合は、刺激を緩和しながら洗浄力を補完する役割を担える。
TEA塩(トリエタノールアミン塩)という形態は、Na塩に比べ水への溶解性が高くpH調整の安定性に優れる一方、高濃度・長期使用でのTEA由来のニトロサミン生成懸念が歴史的に議論されてきた経緯もある(現在の低配合濃度では実用上リスクは低いとされる)。生分解性は良好で環境負荷は比較的小さい点はポジティブな要素。
総じて、脂漏性皮膚炎や頭皮の過剰な皮脂分泌といった特殊なコンディションのアプローチとして理にかなう場合はあるが、一般的な頭皮・肌洗浄においては他のより穏やかなアミノ酸系成分(ラウロイルメチルアラニンNa、コカミノプロピオン酸Naなど)が優先候補となることが多い。
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