| 成分名 | パーム脂肪酸Na |
| INCI名 | Sodium Palm Fatty Acids |
| 分子量 | 約280〜310(主成分パルミチン酸Na: 278.4) |
| 由来 | 植物性(パーム油) |
| 推奨配合濃度 | 5〜30% |
| 適正pH域 | 9.0〜11.0 |
| EWGスコア | 4/10 |
| コメドジェニック度 | 4/5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分表示名称収載 |
| カテゴリ | アニオン界面活性剤 |
パーム脂肪酸Na(Sodium Palm Fatty Acids)は、パーム油から得た脂肪酸をナトリウムで中和した成分で、いわゆる石けん素地にあたる。水に溶けると負の電気を帯びるアニオン洗浄剤(陰イオン性の洗浄成分)の仲間で、油汚れを水になじませて落とす性質がある。
配合の目的は、洗浄力と泡立ちを与えることだ。石けん系の洗浄剤として、洗い流すタイプの商品で洗浄の中心を担う。今回の資料ではシャンプーに配合されている例があり、泡で汚れを落とす商品に使われやすい成分といえる。
安全性について、米国の成分安全性評価(CIR)は「Safe as Used」、つまり通常の使い方であれば安全とみなせるという評価だ。EWGのスコアは4(1〜10で低いほど懸念が少ない)で中程度にあたる。EUでは規制がなく、表示義務のあるアレルゲンにも該当しない。日本では化粧品の成分表示名称に収載されている。
使う人が気にしたい点もある。石けん系はアルカリ性なので、肌が敏感な人は刺激を感じる場合がある。毛穴の詰まりやすさを示すコメドジェニック指数は4(0〜5)と高めで、ニキビができやすい人は使用感を確かめたい。硬水では石けんカスが出てきしみやすく、パーム油由来のため環境面の議論もある。洗浄力と引き換えの特徴を知ったうえで、肌との相性で選ぶのがよい。