Ingredient Analysis

ココイルサルコシン酸ナトリウム

アニオン界面活性剤 注意成分 2件の商品に配合 ID: 36088
使用に注意が必要な成分です
この成分は一部の肌質・体質に影響を与える可能性があります。敏感肌の方や気になる方はご確認ください。
アニオン界面活性剤 泡立て・洗浄を担う陰イオン性界面活性剤
-60

安全性
-50

素材の品質
+10

使用感
基本情報
成分名ココイルサルコシン酸ナトリウム
医薬部外品名ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム液
慣用名・別名ококоилсаркозинат натрия
INCI名SODIUM COCOYL SARCOSINATE
化学式C15H28NNaO3(主成分、炭素鎖C12の場合)
分子量293.38 Da(C12体)
由来半合成
推奨配合濃度1〜5%
適正pH域5.0〜7.0
EWGスコア3/10
コメドジェニック度1/5
EU規制規制なし
日本規制 規制なし
カテゴリ アニオン界面活性剤
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
洗浄力 +50
皮脂・汚れへの洗浄・脱脂力
素材の品質 -50
成分の素材品質・配合価値
安全性 -60
肌・頭皮への安全性
補修力 -10
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 -50
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +10
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 -30
育毛・発毛促進への寄与
使用感 +10
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 -10
環境負荷・生分解性の評価

概要

ヤシ油脂肪酸とN-メチルグリシン(サルコシン)の縮合物ナトリウム塩。アニオン界面活性剤に分類されるアミノ酸系洗浄剤だが、アミノ酸系の中では洗浄力・殺菌力ともに強め。歯磨き粉への配合が殺菌目的で広く行われており、この点が他のアミノ酸系洗浄剤と一線を画す。頭皮常在菌への影響や脱脂力の強さから、頭皮・肌への負担は相対的に高い。生分解性は良好で耐硬水性にも優れる。

ココイルサルコシン酸ナトリウムの解析

ヤシ油脂肪酸×アミノ酸の組み合わせだが「優しいアミノ酸系」とは一線を画す成分。ヤシ油由来のココイル基とサルコシン(N-メチルグリシン)を縮合したナトリウム塩で、化学的にはアシルサルコシン塩(アニオン界面活性剤)に分類される。アミノ酸系界面活性剤の代表格であるコカミドプロピルベタインやラウロイルグルタミン酸ナトリウムと比較すると、洗浄力・脱脂力・殺菌力がいずれも強いのが特徴だ。

最もわかりやすい例が歯磨き粉への配合。歯磨き粉では殺菌成分として意図的に配合されており、これはこの成分が頭皮や肌の常在菌にも同様に作用することを意味する。頭皮には正常な細菌叢(フローラ)が存在し、その保護的バランスを乱すことが頭皮トラブルにつながる場合がある。脂漏性皮膚炎のような菌由来の炎症が問題となる状況では有用に働くこともあるが、健常な頭皮に使い続けるにはリスクが高い側面もある。

感触はアミノ酸系らしい滑らかさがあり、泡立ちも良好。使用感だけ見ると優しいイメージを与えがちだが、実際の洗浄力と殺菌力はラウレス硫酸ナトリウムに近い強度を持つ。石鹸的な脱脂感と表現されることもあり、洗い上がりのきしみを感じる人も少なくない。補助的な洗浄成分として少量配合される場合は影響が抑えられるが、主要洗浄剤として使われる製品では注意が必要だ。

一方、生分解性の高さと耐硬水性はこの成分の明確な長所。石鹸は硬水中でカルシウム石鹸(スカム)を生成して洗浄力が低下するが、ココイルサルコシンNaはその影響を受けにくい。70年以上の使用実績があり、5%以下の濃度では皮膚刺激性・感作性はほとんどないとされているが、リンスオフ製品前提の評価であり、継続使用や濃度管理には注意が必要。敏感肌・乾燥肌・頭皮トラブルを抱える人が主成分に選ぶ洗浄剤としては推奨しにくい成分と言える。

相性の良い成分

コカミドプロピルベタイン ラウロイルグルタミン酸ナトリウム

相性の悪い成分・混合注意

カチオン界面活性剤 塩化ベンザルコニウム