| 成分名 | ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン |
| 医薬部外品名 | ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン |
| 慣用名・別名 | ラウレス硫酸TEA |
| INCI名 | Triethanolamine Laureth Sulfate |
| 化学式 | C18H41NO7S·(C2H4O)n |
| 由来 | 合成 |
| 推奨配合濃度 | 1〜3% |
| 適正pH域 | 5.5〜7.5 |
| EWGスコア | 6/10 |
| コメドジェニック度 | 3/5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 旧指定成分 化粧品成分基準収載 |
| カテゴリ | アニオン界面活性剤 |
ラウレス硫酸TEA(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン)は、アニオン界面活性剤の中でもとくに洗浄力・起泡力に優れたタイプである。構造としては、ラウリル基(炭素数12の疎水鎖)にポリオキシエチレン(EO)鎖を付加し、末端を硫酸エステル化、トリエタノールアミン(TEA)で中和した形をとる。
もともとシャンプーの洗浄剤として普及したのはラウリル硫酸ナトリウム(SLS)だったが、その強すぎる皮膚浸透性と刺激性が問題となった。EOを付加して分子を大きくすることで浸透性を抑えたのがラウレス系(SLES)であり、本成分はそのTEA塩版にあたる。いわば「洗いすぎる石けんの二世代目の改良版」といった位置づけだ。
ただし分子量が増えて皮膚深層への浸透は減少したとはいえ、強力な脱脂力はほぼそのまま。皮脂や整髪料・汚れを力強く除去できる一方、必要な皮脂まで根こそぎ洗い流すリスクがある。その結果、頭皮や肌のバリア機能の低下・乾燥・ダメージ毛の悪化につながりやすい。毎日使用する製品に高濃度で配合されている場合、慢性的な乾燥・かゆみ・フケの一因となる可能性がある。
さらにTEA(トリエタノールアミン)成分を含む点も見逃せない。TEAは旧指定成分(表示指定成分)として日本では全成分表示が義務付けられており、亜硝酸塩含有成分と共存した場合に発がん性が懸念されるニトロソアミンを生成する可能性が国際的にも指摘されている。EU圏では亜硝酸化合物との混合使用は制限されており、製品設計上の注意が求められる。
環境面でも、合成界面活性剤として水生生物への毒性が報告されており、生分解性は一定あるものの環境負荷は決して小さくない。市場では同じラウレス系でもナトリウム塩(SLES)への置き換えが進んでいる傾向にあり、本成分を使った製品は減少しつつある。高い洗浄力を求める処方では今も使われるが、敏感肌・乾燥肌・頭皮トラブルが気になる場合は使用頻度や製品の洗い流し時間に注意するのが賢明だ。
3件の商品に配合されています(総合点順・上位50件)