Ingredient Analysis

ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン

アニオン界面活性剤 3件の商品に配合 ID: 36795
アニオン界面活性剤 泡立て・洗浄を担う陰イオン性界面活性剤
-25

安全性
+0

素材の品質
-20

使用感
基本情報
成分名ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン
医薬部外品名ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン
慣用名・別名ラウレス硫酸TEA
INCI名Triethanolamine Laureth Sulfate
化学式C18H41NO7S·(C2H4O)n
由来合成
推奨配合濃度1〜3%
適正pH域5.5〜7.5
EWGスコア6/10
コメドジェニック度3/5
EU規制規制なし
日本規制 旧指定成分 化粧品成分基準収載
カテゴリ アニオン界面活性剤
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミンの分子構造
分子構造・化学式イメージ
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
洗浄力 ○ +45
皮脂・汚れへの洗浄・脱脂力
素材の品質 △ +0
成分の素材品質・配合価値
安全性 ▽ -25
肌・頭皮への安全性
補修力 △ +0
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 ▽ -30
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 △ -20
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 △ +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 △ -20
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 △ -15
環境負荷・生分解性の評価

概要

ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン(ラウレス硫酸TEA)は、ラウリル硫酸ナトリウムのEO付加・TEA塩化による改良型アニオン界面活性剤。高い泡立ち・洗浄力を持ちながら、ラウリル硫酸塩より分子量が大きく皮膚への直接浸透は低減。しかし強力な脱脂力は維持されるため、過剰な皮脂除去・バリア機能低下・乾燥を引き起こすリスクが高い。TEAは長期使用でニトロソアミン生成懸念も指摘される旧指定成分。

ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミンの解析

ラウレス硫酸TEA(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン)は、アニオン界面活性剤の中でもとくに洗浄力・起泡力に優れたタイプである。構造としては、ラウリル基(炭素数12の疎水鎖)にポリオキシエチレン(EO)鎖を付加し、末端を硫酸エステル化、トリエタノールアミン(TEA)で中和した形をとる。

もともとシャンプーの洗浄剤として普及したのはラウリル硫酸ナトリウム(SLS)だったが、その強すぎる皮膚浸透性と刺激性が問題となった。EOを付加して分子を大きくすることで浸透性を抑えたのがラウレス系(SLES)であり、本成分はそのTEA塩版にあたる。いわば「洗いすぎる石けんの二世代目の改良版」といった位置づけだ。

ただし分子量が増えて皮膚深層への浸透は減少したとはいえ、強力な脱脂力はほぼそのまま。皮脂や整髪料・汚れを力強く除去できる一方、必要な皮脂まで根こそぎ洗い流すリスクがある。その結果、頭皮や肌のバリア機能の低下・乾燥・ダメージ毛の悪化につながりやすい。毎日使用する製品に高濃度で配合されている場合、慢性的な乾燥・かゆみ・フケの一因となる可能性がある。

さらにTEA(トリエタノールアミン)成分を含む点も見逃せない。TEAは旧指定成分(表示指定成分)として日本では全成分表示が義務付けられており、亜硝酸塩含有成分と共存した場合に発がん性が懸念されるニトロソアミンを生成する可能性が国際的にも指摘されている。EU圏では亜硝酸化合物との混合使用は制限されており、製品設計上の注意が求められる。

環境面でも、合成界面活性剤として水生生物への毒性が報告されており、生分解性は一定あるものの環境負荷は決して小さくない。市場では同じラウレス系でもナトリウム塩(SLES)への置き換えが進んでいる傾向にあり、本成分を使った製品は減少しつつある。高い洗浄力を求める処方では今も使われるが、敏感肌・乾燥肌・頭皮トラブルが気になる場合は使用頻度や製品の洗い流し時間に注意するのが賢明だ。

相性の良い成分

増粘剤 保湿成分 陽イオン界面活性剤

相性の悪い成分・混合注意

カチオン性ポリマー コンディショニング剤(相互作用による効果減弱)