| 成分名 | ラウリルピリジモニウムクロリド |
| 医薬部外品名 | 塩化ラウリルピリジニウム |
| 慣用名・別名 | 塩化ラウリルピリジニウム |
| INCI名 | Laurylpyridinium Chloride |
| 化学式 | C17H30ClN |
| 分子量 | 283.90 Da |
| 由来 | 合成 |
| 推奨配合濃度 | 0.001〜0.1% |
| 適正pH域 | 3.5〜7.0 |
| EWGスコア | 6/10 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 旧指定成分 医薬部外品承認成分 化粧品成分基準収載 |
| カテゴリ | カチオン界面活性剤 |
ラウリルピリジニウムクロリドは、6員環のピリジニウム環にラウリル基(炭素数12の脂肪族鎖)が結合した4級カチオン界面活性剤である。ピリジニウム環構造が永続的な正電荷を安定化させる点が、一般的な4級アンモニウム塩と比較した際の構造的な特徴であり、これにより電荷の安定性が高い。
主な作用として強力な殺菌・抗菌・消臭効果が挙げられる。正電荷を帯びた分子が負電荷の細菌細胞膜に強力に吸着し、膜構造を破壊することで殺菌効果を発揮する。この特性から、シャンプーやコンディショナーに防腐・殺菌補助成分として配合されるほか、医薬部外品の殺菌剤としても承認されている。同時に、疎水性のラウリル基が毛髪キューティクルに吸着することで、一定のコンディショニング・帯電防止効果も発揮する。
しかし、その強力な殺菌力は諸刃の剣でもある。細菌膜を破壊する作用は人間の皮膚細胞にも影響を与えるため、刺激性が比較的高く、敏感肌や頭皮環境が乱れている場合には炎症や刺激反応を引き起こすリスクがある。日本では旧指定成分(アレルギーや皮膚刺激の可能性がある成分として旧厚生省が指定)に該当し、医薬部外品における配合上限は1.0%に制限されている。類似成分のセチルピリジニウムクロリド(C16)と比べると、ラウリル基(C12)の方が鎖長が短いため若干刺激は抑えられるが、依然として高刺激成分の部類に入る。
環境面では生分解性が低い傾向があり、水生生物への毒性も懸念される。アニオン界面活性剤と高濃度で共存させると不溶性複合体を形成し、効果が失活する相性の悪さにも注意が必要である。頭皮や皮膚の状態が良好で低濃度配合であれば実用上の問題は少ないが、積極的に選択する理由に乏しい成分といえる。
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