| 成分名 | ラウロイルサルコシンTEA液 |
| 医薬部外品名 | ラウロイルサルコシンナトリウム液 |
| 慣用名・別名 | ラウロイルサルコシンナトリウム |
| INCI名 | TEA-Lauroyl Sarcosinate |
| 化学式 | C18H36N2O5 |
| 分子量 | 329.47 Da |
| 由来 | 半合成 |
| 推奨配合濃度 | 2〜5% |
| 適正pH域 | 6〜8 |
| EWGスコア | 4/10 |
| コメドジェニック度 | 2/5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 旧指定成分 化粧品成分基準収載 |
| カテゴリ | アニオン界面活性剤 |
ラウロイルサルコシンTEA液は、ラウリン酸とN-メチルグリシン(サルコシン)を縮合させたアニオン界面活性剤のトリエタノールアミン塩を液状化した製剤です。INCI名はTEA-Lauroyl Sarcinateで、Na塩(固体)と比較して液状で扱いやすく、pH6付近の弱酸性域でクリーミーな泡立ちを示す点が特徴です。アミノ酸系の洗浄剤として分類されますが、グルタミン酸系やアラニン系とは本質的に性格が異なります。
最大の特徴はアミノ酸系としては異例の高い殺菌性と脱脂力を持つことです。歯磨き粉に殺菌成分として長年配合されてきた実績がそれを端的に示しており、口腔内細菌を効率よく除去できる一方、頭皮に用いた場合は皮膚常在菌バランスを乱すリスクがあります。健全な頭皮には約1,000種もの常在菌が共生しており、この成分の殺菌作用はその生態系に無差別に働く可能性があります。旧表示指定成分(かつて厚生省が指定した102成分のひとつ)でもあり、アレルギー性刺激への注意も必要です。
使用感はアミノ酸系らしい滑らかな泡立ちとすすぎ切れの良さがあり、耐硬水性も高いため安定した洗浄力を発揮します。しかし皮脂膜を過度に除去する脱脂性は硫酸系洗浄剤に近い攻撃性を示すとも言われ、頭皮バリア機能の低下や乾燥につながるリスクがあります。「アミノ酸系=低刺激」というイメージそのままに受け取るのは危険で、ラウロイルグルタミン酸TEAやラウロイルメチルアラニンNaなど他のアミノ酸系と比べると刺激レベルは明らかに高めです。
脂漏性皮膚炎など過剰な皮脂分泌や真菌増殖が問題となる特殊なケースでは、その殺菌・脱脂力が有用に働く場面もあります。しかし健常な頭皮や乾燥・敏感肌タイプには負担が大きく、主役級に配合された製品は慎重な判断が必要です。他に選択肢があればあえてこの成分をメインとした製品を選ぶ積極的な理由は少なく、配合位置(後半配合ならリスクは低い)も確認のうえ活用することが賢明です。