| 成分名 | ジオウキス |
| 慣用名・別名 | 地黄エキス, ジオウエキス |
| INCI名 | Rehmannia Glutinosa Root Extract |
| 由来 | 植物性 |
| 推奨配合濃度 | 1〜5% |
| 適正pH域 | 4.5〜6.5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | 植物由来成分 |
ジオウエキス(地黄エキス)は、中国原産のゴマノハグサ科多年草・アカヤジオウ(学名:Rehmannia glutinosa)の根部から得られる植物エキス。漢方では「六味地黄丸」などの構成生薬として3000年以上の使用歴を持ち、補血・強壮・止血の要薬として知られる。この長い実績が化粧品・ヘアケア分野への応用を後押しした背景がある。
化粧品成分としての主な機能は大きく3つに分類できる。第一は血行促進・育毛効果。イリドイド配糖体の一種であるカタルポールが末梢血管を拡張し、頭皮の血流量を増加させることで、毛乳頭への酸素・栄養の供給を改善する。第二は皮膚細胞賦活作用。マンニトールや糖類が細胞代謝をサポートし、毛母細胞や表皮細胞の活性を促進する。第三は保湿・抗炎症作用。豊富な糖類とアミノ酸が水分保持力を高め、イリドイドの抗炎症作用が頭皮の乾燥・かゆみ・赤みを抑制する。
他の植物エキスと比較すると、センブリエキスやニンジンエキスも育毛目的で使われるが、ジオウエキスは血行促進+細胞賦活+保湿の三機能を単一成分で担える点が特徴的。また、鉄分を含む造血サポート成分としても機能するため、頭皮環境の根本的な底上げに寄与する。なお、内服時には稀に胃腸障害が報告されるが、外用・塗布での安全性は概ね良好とされている。配合量は一般的に極微量のため、敏感肌への影響も限定的。
育毛剤・育毛シャンプーを中心に、化粧水・美容液・保湿クリームなど幅広い剤形に採用される。漢方の複方処方の発想に倣い、センブリエキス・当帰エキス・川芎エキスなどの漢方系エキスと組み合わせることで相乗的な育毛・頭皮ケア効果が期待できる。植物由来で生分解性も高く、環境負荷は低い。