| 成分名 | ラッカイン酸 |
| 慣用名・別名 | ラック色素、シェラック色素 |
| INCI名 | Laccaic Acid |
| 化学式 | C₂₅H₁₈O₁₃(Laccaic Acid A) |
| 分子量 | 240.21 Da |
| 由来 | 動物性 |
| 推奨配合濃度 | 0.1〜1% |
| 適正pH域 | 3.5〜8.5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | 成分 |
ラッカイン酸(Laccaic Acid)は、インドや東南アジアに生息するラックカイガラムシ(Laccifer lacca)のメスが木に分泌する樹脂状物質「シェラック」から抽出されるアントラキノン系天然色素だ。同じアントラキノン系色素のコチニール(カルミン)がサボテンに寄生するカイガラムシ由来であるのと同様、ラッカイン酸も「虫からとれる色素」という点で類縁関係にある。
化学的にはアントラキノングリコシド構造を持ち、pH変化によって発色が変化する性質がある。酸性条件下では橙〜赤橙色、中性付近では鮮やかな赤色を示し、この性質はリトマス試験紙に近い「天然pH指示薬」的な振る舞いとも言える。シャンプーやヘアミルクなどのpH調整済み製品に配合した場合、最終的な発色はそのpHに大きく依存する。
化粧品・ヘアケア製品においては主に着色剤(染料)として機能し、製品に赤〜橙系のカラーを付与するために使われる。ヘアカラーへの直接的な作用はほとんどなく、製品外観の視覚的演出が主目的となる。一方で、アントラキノン系化合物全般が持つ抗菌活性・抗酸化活性も文献上確認されており、副次的な保護効果が期待されることもある。ただしその濃度は着色目的の微量レベルであり、薬理的な効果を期待する配合量ではない。
安全性については、動物由来成分という点での倫理的懸念はあるが、皮膚刺激性・毒性に関するリスクは比較的低い。ただしコチニール同様、アレルギー反応のリスクがゼロではなく、敏感肌・アレルギー体質の人には注意が必要とされる。EUでは特段の禁止はないが、ヴィーガン・クルエルティフリー志向の製品では採用が敬遠される傾向にある。日本では規制なしの着色剤として扱われる。
2件の商品に配合されています(総合点順・上位50件)