Ingredient Analysis

コムギ胚芽タンパク

成分 5件の商品に配合 ID: 560
成分 化粧品・ヘアケア配合成分
+0

安全性
+10

素材の品質
+10

使用感
基本情報
成分名コムギ胚芽タンパク
慣用名・別名コムギタンパク, 小麦胚芽タンパク
INCI名Triticum Vulgare (Wheat) Germ Protein
由来植物性
推奨配合濃度1〜5%
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ 成分
コムギ胚芽タンパクの分子構造
分子構造・化学式イメージ
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 +10
成分の素材品質・配合価値
安全性 +0
肌・頭皮への安全性
補修力 +20
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 -10
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +20
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 +10
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 +10
環境負荷・生分解性の評価

概要

コムギ(Triticum vulgare)の種子から得られる未加水分解のタンパク質。グルテン由来の高分子タンパクで、皮膜形成・ヘアコンディショニング・皮膚コンディショニングを目的に配合。加水分解品(加水分解コムギ)と異なり分子量が大きく、毛髪・皮膚への浸透性は低いが被膜形成能は高い。小麦アレルギー・グルテン感作者への使用注意が必要。加水分解品は過去に重篤なアナフィラキシー誘発事例(グルパール19S事件)が発生しており、小麦由来成分全般の安全性議論の背景となった成分。

コムギ胚芽タンパクの解析

コムギ胚芽タンパクは、小麦の胚芽部分に含まれるタンパク質を化粧品原料として利用したもの。主成分はグルテン(グリアジン+グルテニン)由来の高分子タンパクで、毛髪や皮膚表面に被膜を形成し、コンディショニング効果・保湿補助効果を発揮する。

作用機序としては、分子量が大きいため角層や毛皮質への浸透は限定的だが、表面に吸着することでキューティクルの保護・平滑化に寄与する。加水分解処理を経た加水分解コムギタンパクと比較すると、分子量が高い分だけ浸透性・補修効果は低くなるものの、被膜形成能や起泡補助としての働きはある程度期待できる。

安全性面では、小麦・グルテンアレルギーを有する人への使用リスクが存在する。日本では2011年に加水分解コムギ由来成分(グルパール19S)による経皮感作から重篤な小麦アレルギーが多数報告された経緯があり、2017年以降は特定の加水分解コムギが医薬部外品原料規格から除外された。コムギ胚芽タンパク(未加水分解)は直接その規制対象ではないが、小麦由来成分として容器・外箱への表示義務が課せられている。

一般消費者にとってのイメージとしては、「小麦グルテンが髪をコーティングするラップのような存在」と理解すると分かりやすい。高分子の網目構造が髪表面を包むことで外部刺激から保護し、しっとり感を与える。ただし浸透力の低さからヘアダメージ補修の本質的効果には限界があり、加水分解ペプチドや低分子タンパクと組み合わせることで効果が引き出されやすい。環境面では植物由来で生分解性が高く比較的エコフレンドリーといえる。

相性の良い成分

加水分解タンパク質 セリシン ケラチン

相性の悪い成分・混合注意

強酸性pH 過度な加水分解成分