Ingredient Analysis

ベンザルコニウム塩化物

カチオン界面活性剤 5件の商品に配合 ID: 87124
カチオン界面活性剤 コンディショニング・帯電防止を担う陽イオン性界面活性剤
-35

安全性
+10

素材の品質
-20

使用感
基本情報
成分名ベンザルコニウム塩化物
医薬部外品名塩化ベンザルコニウム
慣用名・別名塩化ベンザルコニウム
INCI名Benzalkonium Chloride
化学式C21H38ClN(主成分、アルキル鎖長により異なる混合物)
分子量340.35 Da
由来合成
推奨配合濃度0.01〜0.1%
適正pH域3.0〜8.0
EWGスコア6/10
コメドジェニック度0/5
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載
カテゴリ カチオン界面活性剤
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 +10
成分の素材品質・配合価値
安全性 -35
肌・頭皮への安全性
補修力 +0
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 -25
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +0
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 -20
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 -15
環境負荷・生分解性の評価

概要

ベンザルコニウム塩化物は第四級アンモニウム塩系のカチオン界面活性剤で、強力な殺菌・防腐効果を持つ。低濃度で広範な抗菌スペクトルを示すが、皮膚刺激性・アレルギーリスクが高く、敏感肌や皮膚疾患を持つ人には注意が必要。日本では化粧品への配合上限が規定されている。

ベンザルコニウム塩化物の解析

ベンザルコニウム塩化物(塩化ベンザルコニウム)は、第四級アンモニウム塩(QAC)に分類されるカチオン性界面活性剤であり、幅広い抗菌スペクトルを持つ殺菌・防腐剤として知られる。シャンプー・コンディショナー・化粧水・消毒ジェル・コンタクトレンズ洗浄液など、多様な製品に使用されてきた長い実績がある。

作用機序は、陽イオン性の親水基が細菌の細胞膜(陰イオン性)に静電気的に吸着し、膜構造を破壊することで殺菌効果を発揮する。グラム陽性菌・グラム陰性菌・真菌に対して有効で、低濃度(0.01〜0.1%程度)でも効果を示す。

しかし安全性面での懸念は大きい。韓国の多施設研究(584名対象)では、化粧品接触皮膚炎患者のうち12.1%がベンザルコニウムクロリドに過敏反応を示し、防腐剤アレルゲンとして上位にランクインした。EWGはアレルギー誘発リスクと皮膚・目・呼吸器への刺激を警告しており、喘息・湿疹などの皮膚疾患保有者には感作物質として特に危険とされる。

日本の化粧品基準では、洗い流さない製品への配合上限は0.05%、洗い流す製品には0.1%と規定されている。また、常用による耐性菌出現リスクも指摘されており、環境負荷の観点からも問題視されることがある。水生生物への毒性が報告されており、生分解性も低い点が課題となっている。

コンディショニング成分としての帯電防止・滑り付与効果は限定的であり、ヘアケアでの主用途はあくまで防腐・殺菌目的。敏感肌・アトピー肌の方はパッチテストを推奨し、全成分表での確認が望ましい成分である。

相性の良い成分

エデト酸塩 グリセリン

相性の悪い成分・混合注意

アニオン界面活性剤 たんぱく質含有成分