| 成分名 | ラウレスリン酸K |
| INCI名 | Potassium Laureth Carboxylate |
| 化学式 | ポリオキシエチレンラウリル酸カリウム塩 |
| 由来 | 合成 |
| 推奨配合濃度 | 1〜10% |
| 適正pH域 | 6.5〜9.0 |
| EWGスコア | 6/10 |
| コメドジェニック度 | 1/5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | アニオン界面活性剤 |
ラウレスリン酸Kは、ラウリン酸(C12脂肪酸)をエトキシル化(ポリオキシエチレン鎖を付加)して得られる脂肪酸誘導体のカリウム塩であり、石けん系アニオン界面活性剤に分類される。液体石鹸や洗顔料、ボディソープなどに洗浄・起泡基剤として配合される。
通常のラウリン酸Kと比較してエトキシル化により水溶性・溶解性が向上しており、泡立ちの安定性も改善される。しかし根本的にはアルカリ性の石けん系成分であるため、使用時のpHは9〜10程度の高アルカリ性となりやすく、皮膚本来の弱酸性環境(pH4.5〜5.5)を乱す懸念がある。
洗浄力は高い水準にあり、皮脂汚れやメイクアップ汚れに対して有効に機能する。一方で、アルカリ性環境によって角質層のバリア機能(セラミドや天然保湿因子)が損傷されやすく、頻繁な使用や長時間接触では乾燥・肌荒れを招くリスクがある。特に敏感肌・乾燥肌・アトピー傾向のある方には不向きとされる。
皮膚感作性(アレルギー性)は低いとされているが、刺激性については石けん系成分全般の課題を共有する。すすぎ落としは比較的容易で、ハード水(硬水)環境下でも石灰石けん垢(スカム)が生じにくいという、エトキシル化による利点もある。生分解性は概ね良好だが、エチレンオキシド由来の残留物(1,4-ジオキサン等)が微量に含まれる可能性への注意が指摘されることもある。ボディ・洗顔製品に広く使用される実績ある成分だが、現代のマイルドな洗浄剤トレンドの中では相対的に刺激リスクが高い部類に入る。