| 成分名 | パーフルオロデカリン |
| 慣用名・別名 | ペルフルオロデカリン、オクタデカフルオロデカリン、PFD |
| INCI名 | Perfluorodecalin |
| 化学式 | C₁₀F₁₈ |
| 分子量 | 538.24 Da |
| 由来 | 合成 |
| 推奨配合濃度 | 1〜5% |
| コメドジェニック度 | 1/5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 規制なし |
| カテゴリ | 成分 |
パーフルオロデカリン(Perfluorodecalin)は、デカリン(デカヒドロナフタレン)の全水素原子をフッ素原子に置換したパーフルオロカーボン(PFC)化合物である。CAS番号306-94-5。分子式C₁₀F₁₈、分子量462.08。常温では無色透明の液体であり、化学的・生物学的に高い安定性を示す。
最大の特徴は酸素溶解能が極めて高い点にある。通常の油脂の約20倍以上の酸素を溶解・保持することができ、皮膚表面への酸素供給を促進する。この酸素供給作用が、細胞代謝の活性化、コラーゲン合成促進、アンチエイジング効果につながると考えられており、ハリ・ツヤの改善や抗シワ用途で注目されている。抗シワ剤「フィフロー」の構成成分としても知られる。
皮膚コンディショニング剤および溶剤として化粧品に配合され、保湿・滑らかさ・仕上がりの改善にも寄与する。フッ素系特有の撥水・撥油性により皮膚上での安定した油膜を形成し、持続的なコンディショニング効果を発揮する。また、酸化安定性の高さから製剤の安定性向上にも貢献する。
安全性については、フッ素化合物全般としての環境残留性・生体蓄積性への懸念が欧米で高まっており、PFAS(パーフルオロアルキル化合物)規制の議論に関連する動向に注意が必要である。ただし現時点ではEU・日本ともに化粧品原料として配合が認められており、皮膚刺激性・毒性リスクは比較的低いとされている。コメドジェニック性も低く、ニキビ肌への使用にも適するとされる。環境負荷は同系統化合物全体の傾向として高めに評価される。