| 成分名 | パーフルオロパーヒドロフェナントレン |
| 慣用名・別名 | パーフルオロパーヒドロフェナントレン |
| INCI名 | Perfluoroperhydrophenanthrene |
| 化学式 | C14F24 |
| 分子量 | 514.19 Da |
| 由来 | 合成 |
| 推奨配合濃度 | 0.5〜3% |
| EWGスコア | 4/10 |
| EU規制 | Annex III制限あり |
| 日本規制 | 規制なし |
| カテゴリ | 成分 |
パーフルオロパーヒドロフェナントレン(Perfluoroperhydrophenanthrene)は、フェナントレン骨格をすべてフッ素で置換した脂環式パーフルオロカーボン化合物であり、PFASファミリーに属する合成化学物質です。化粧品分野では、抗シワ・アンチエイジング複合成分「フィフロー(Phytflow)」の有効構成成分の一つとして使用されており、ハリ・ツヤの改善、シミ・ソバカス予防、乾燥肌対策など幅広い美容効果が謳われています。
化学的特性として、極めて低い表面張力・高い気体溶解能を持ち、酸素や炭酸ガスを溶かし込む能力が高いことが知られています。これにより、皮膚細胞への酸素供給補助・代謝活性化によるエイジングケア効果が期待されています。また、油性成分との親和性と独特の拡散能力により、他の活性成分の皮膚内浸透をサポートするキャリア的役割も持つとされます。
一方で、同成分はPFAS(有機フッ素化合物)の一種であり、自然界での難分解性・生体内蓄積性が懸念されます。EUや米国では一部のPFAS規制議論の対象となっており、環境負荷の観点からのリスク評価が進んでいます。化粧品への使用自体は現時点では多くの地域で禁止されていませんが、安全性エビデンスは限定的であり、長期使用・高濃度使用には注意が必要です。皮膚刺激性は比較的低いとされるものの、感作性・慢性毒性データの充実が求められています。
環境面では生分解性が著しく低く、水環境への残留リスクが高い点がマイナス評価されます。美容効果には一定の期待値があるものの、PFAS規制強化の国際的潮流を踏まえ、将来的な配合見直しが予想される成分です。