Ingredient Analysis

ステアリン酸イヌリン

成分 7件の商品に配合 ID: 88188
成分 化粧品・ヘアケア配合成分
+40

安全性
+20

素材の品質
+30

使用感
基本情報
成分名ステアリン酸イヌリン
医薬部外品名ステアリン酸イヌリン
慣用名・別名イヌリンステアレート
INCI名Stearoyl Inulin
由来半合成
推奨配合濃度1〜5%
適正pH域3〜7
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ 成分
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 +20
成分の素材品質・配合価値
安全性 +40
肌・頭皮への安全性
補修力 +0
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 +0
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +20
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 +30
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 +10
環境負荷・生分解性の評価

概要

イヌリン(植物由来多糖類)とステアリン酸の縮合物。油性成分に対し硬いゲルを形成する非水系増粘剤として機能し、メイクアップ・日焼け止め・クレンジング製品などに汎用される。乳化安定化・感触改良・顔料分散にも寄与し、20年以上の使用実績を持つ安全性の高い成分。

ステアリン酸イヌリンの解析

ステアリン酸イヌリン(Stearoyl Inulin)は、ゴボウやキクイモなどの植物に由来する水溶性多糖類イヌリンと、動植物油脂由来の脂肪酸であるステアリン酸クロリドを縮合させた半合成高分子です。イヌリンの親水性骨格にステアリン酸の疎水性長鎖を導入することで、両親媒性を持つ独自の構造が生まれています。

最大の特徴は非水系増粘能です。炭化水素・エステル・植物油脂などの油性成分に溶解すると非常に硬度の高いゲルを形成し、固形・半固形製品の質感設計に幅広く活用されています。特にメイクアップ製品、化粧下地、日焼け止め、クレンジング製品などの油性ベース処方に多く採用されます。

また、揮発性シリコーンを多量に含むW/O型エマルションにおいて、経時的な油相分離を抑制する乳化安定化効果も持ちます。シリコーン系処方との相性が良く、軽い仕上がりと安定性を両立させるために重宝されます。さらに、顔料の均一分散補助や感触改良(ベタつき低減)にも寄与し、塗布時のなめらかな使用感をサポートします。

安全性面では、動物試験において皮膚刺激性は非刺激〜軽度、眼刺激性はほぼなし、皮膚感作性は非常に弱いという結果が得られており、医薬部外品原料規格2021(外原規2021)にも収載されています。CIR(化粧品成分審査委員会)の評価でも「Safe as Used」相当の安全プロファイルを持ち、20年超の使用実績が安全性を裏付けています。水・エタノールに難溶でキシレンに可溶という溶解特性から、水系処方への直接応用は限定的ですが、油性処方の質感・安定性設計において代替の少ない機能性成分です。

相性の良い成分

セテアリルアルコール ポリソルベート80 グリセリン