| 成分名 | ステアリン酸イヌリン |
| 医薬部外品名 | ステアリン酸イヌリン |
| 慣用名・別名 | イヌリンステアレート |
| INCI名 | Stearoyl Inulin |
| 由来 | 半合成 |
| 推奨配合濃度 | 1〜5% |
| 適正pH域 | 3〜7 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | 成分 |
ステアリン酸イヌリン(Stearoyl Inulin)は、ゴボウやキクイモなどの植物に由来する水溶性多糖類イヌリンと、動植物油脂由来の脂肪酸であるステアリン酸クロリドを縮合させた半合成高分子です。イヌリンの親水性骨格にステアリン酸の疎水性長鎖を導入することで、両親媒性を持つ独自の構造が生まれています。
最大の特徴は非水系増粘能です。炭化水素・エステル・植物油脂などの油性成分に溶解すると非常に硬度の高いゲルを形成し、固形・半固形製品の質感設計に幅広く活用されています。特にメイクアップ製品、化粧下地、日焼け止め、クレンジング製品などの油性ベース処方に多く採用されます。
また、揮発性シリコーンを多量に含むW/O型エマルションにおいて、経時的な油相分離を抑制する乳化安定化効果も持ちます。シリコーン系処方との相性が良く、軽い仕上がりと安定性を両立させるために重宝されます。さらに、顔料の均一分散補助や感触改良(ベタつき低減)にも寄与し、塗布時のなめらかな使用感をサポートします。
安全性面では、動物試験において皮膚刺激性は非刺激〜軽度、眼刺激性はほぼなし、皮膚感作性は非常に弱いという結果が得られており、医薬部外品原料規格2021(外原規2021)にも収載されています。CIR(化粧品成分審査委員会)の評価でも「Safe as Used」相当の安全プロファイルを持ち、20年超の使用実績が安全性を裏付けています。水・エタノールに難溶でキシレンに可溶という溶解特性から、水系処方への直接応用は限定的ですが、油性処方の質感・安定性設計において代替の少ない機能性成分です。
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