| 成分名 | リボンドラ・デンタタ油 |
| 慣用名・別名 | ハマナツメ種子油 |
| INCI名 | ZIZIPHUS SPINA-CHRISTI SEED OIL |
| 由来 | 植物性 |
| 推奨配合濃度 | 1〜5% |
| 適正pH域 | 4.5〜6.5 |
| コメドジェニック度 | 2/5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 規制なし |
| カテゴリ | 成分 |
リボンドラ・デンタタ油は、地中海沿岸から北アフリカ・中東に自生するクロウメモドキ科の植物ハマナツメ(Ziziphus lotus / Ziziphus spina-christi)の種子から得られる希少な植物性オイルです。古来より中東・北アフリカの伝統医療や美容に用いられてきた歴史を持ち、近年はその多機能な脂肪酸プロファイルとフィトケミカルへの関心から化粧品・ヘアケア分野での配合が増加しています。
脂肪酸組成の主体はリノレン酸(ω-3)・リノール酸(ω-6)・オレイン酸(ω-9)という不飽和脂肪酸の三本柱です。リノレン酸は皮膚の角質層に浸透しセラミド合成を促進することでバリア機能を修復・強化するとともに、メラニン生成酵素であるチロシナーゼの活性阻害を介してシミ・くすみの予防にも寄与します。リノール酸はプロスタグランジン代謝を調節し、炎症性サイトカインの過剰産生を抑制する抗炎症経路に関与。オレイン酸は経皮吸収促進と水分保持に働きかけ、他の脂肪酸の肌への定着を補助します。この三脂肪酸の相乗的な組み合わせが、単一オイルでバリア補修・保湿・美白・抗炎症を同時にカバーできる特異なプロファイルを生み出しています。
さらに本オイルにはビタミンE(トコフェロール)類、植物ステロール、ポリフェノール類が微量含有されており、抗酸化・抗老化の補完的効果が期待されます。毛髪への応用においても、脂肪酸によるキューティクルへの吸着・平滑化作用と内部への浸透補修効果が見込まれ、ダメージヘアのコンディショニングや頭皮の炎症抑制にも貢献します。
一方で、多価不飽和脂肪酸を多く含むため酸化安定性が課題となります。開封後の劣化リスクが高く、製品設計においてはビタミンEや植物由来抗酸化剤との配合によって酸化を抑制することが重要です。同じく脂肪酸豊富な植物油であるアルガンオイルやローズヒップオイルと比較すると、美白ポテンシャルでは優位性があるものの、酸化安定性では劣る点に留意が必要です。コメドジェニック性は低く、敏感肌・乾燥肌への使用適性は高いオイルです。
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