| 成分名 | (PEG-150/デシルアルコール/SMDI)コポリマー |
| 医薬部外品名 | デシルアルコール/SMDIコポリマー |
| 慣用名・別名 | (PEG-150/デシルアルコール/SMDI)コポリマー |
| INCI名 | PEG-150/Decyl Alcohol/SMDI Copolymer |
| 由来 | 半合成 |
| 推奨配合濃度 | 2〜8% |
| 適正pH域 | 3.5〜7.0 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | 成分 |
(PEG-150/デシルアルコール/SMDI)コポリマーは、化粧品・ヘアケア分野において幅広く用いられる多機能高分子ポリマーである。三つの異なる化学構造単位——PEG-150(ポリエチレングリコール)、デシルアルコール(C10脂肪族アルコール)、そしてSMDI(4,4'-メチレンジフェニルジイソシアネート)——が共有結合で連結されたブロック共重合体であり、それぞれが独自の役割を担いながら全体として優れたパフォーマンスを発揮する。
分子機能の観点から整理すると、PEG-150が高い親水性と保湿性を担い、デシルアルコールが疎水性セグメントとしてエモリエント効果・脂質との親和性を提供する。SMDIはイソシアネート架橋剤として両セグメントを連結し、最終製品中では遊離のイソシアネート基は残存せず、安定した高分子ネットワーク構造を形成する。この両親媒性の分子設計により、水系・油系の双方に対応した皮膜形成が可能となり、皮膚や毛髪表面に均一かつ柔軟な保護膜を構築する。
機能面では成膜剤および粘度調整剤として主に配合される。形成されたポリマー皮膜は水分蒸発を抑制し持続的な保湿効果をもたらすとともに、表面にシルクのようなしっとりとしたなめらかな使用感を付与する。架橋構造による高い凝集力が効果の持続性を高め、リーブオン・リンスオフ両製剤において一定の有効性を示す。配合量は通常、洗い流し製品で最大3%、留置製品で0.35〜0.525%程度が実績として知られている。
安全性については、最終重合体としての皮膚刺激性・感作性リスクは低いと評価されているが、PEG系化合物として製造過程で1,4-ジオキサンやジエチレングリコールが微量混入するリスクがある点は留意が必要である。CIR・SCCSによる公式評価は現時点では未公表であり、引き続き情報収集が望まれる。環境面では石油由来の合成ポリマーであるため、生分解性に関する懸念が残る。
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