Ingredient Analysis

トランス-3,4-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン

成分 2件の商品に配合 ID: 89396
成分 化粧品・ヘアケア配合成分
+10

安全性
+30

素材の品質
+0

使用感
基本情報
成分名トランス-3,4-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン
医薬部外品名t-フラバノン
慣用名・別名t-フラバノン
INCI名Trans-3,4'-Dimethyl-3-Hydroxyflavanone
化学式C17H16O4
由来半合成
推奨配合濃度0.5〜2%
EU規制規制なし
日本規制 医薬部外品承認成分 化粧品成分基準収載
カテゴリ 成分
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 ○ +30
成分の素材品質・配合価値
安全性 △ +10
肌・頭皮への安全性
補修力 △ +10
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 △ +10
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 △ +0
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 △ +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 △ +0
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 △ +0
環境負荷・生分解性の評価

概要

トランス-3,4'-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン(t-フラバノン)は、西洋オトギリソウ由来のアスチルビンをもとに花王が合成したフラバノン誘導体。2002年に厚労省承認の医薬部外品育毛有効成分。TGF-β阻害により毛母細胞の成長抑制シグナルをブロックし、毛周期の成長期を延長・維持する育毛作用を持つ。安全性が高く、ミノキシジル等と異なる作用機序で補完的使用が可能。

トランス-3,4-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノンの解析

トランス-3,4'-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン(医薬部外品名:t-フラバノン)は、花王が西洋オトギリソウ(セイヨウオトギリソウ)に含まれるフラボノイド系化合物「アスチルビン」を出発点として合成したフラバノン骨格を持つ合成誘導体です。2002年に厚生労働省に育毛有効成分として承認された、日本発の医薬部外品育毛成分の一つです。

最大の作用機序はTGF-β(Transforming Growth Factor-β)阻害にあります。男性型・女性型脱毛症では、テストステロンが5α-リダクターゼによりDHT(ジヒドロテストステロン)へ変換され、毛乳頭においてTGF-βやDKK-1などの脱毛因子産生を亢進することで退行期への移行を早めます。t-フラバノンはこのTGF-βシグナルを選択的に阻害し、毛母細胞の細胞死誘導を抑制することで成長期の延長と毛包の維持を促進します。この作用機序はミノキシジル(VEGF産生促進・血流改善)やフィナステリド・デュタステリド(5α-リダクターゼ阻害)とは根本的に異なるため、これら医薬品との併用による相乗効果が期待されます。

『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版』における推奨度はC1(行っても良い)と控えめながら、花王の「サクセス」「セグレタ」など実績ある育毛ブランドに採用されています。抗酸化・抗炎症作用により頭皮環境の改善にも貢献し、育毛と頭皮ケアを同時に担える点が特長です。

製剤面では脂溶性が高く水溶性が低いという特性があり、頭皮への浸透性は比較的良好ですが、均一な可溶化には処方技術の工夫が必要です。現在承認されている医薬部外品育毛有効成分(サイトプリン、ペンタデカン、アデノシンなど)の中でも、TGF-β経路に特化した独自のアプローチを持つ点で、特に予防的育毛や複合的ケアにおいて価値の高い成分と評価されています。

相性の良い成分

ミノキシジル ニコチン酸トコフェロール センブリエキス