| 成分名 | 乳酸・グリコール酸共重合体 |
| 慣用名・別名 | (乳酸/グリコール酸)コポリマー |
| INCI名 | Lactic Acid/Glycolic Acid Copolymer |
| 化学式 | C₃H₄O₂ / C₂H₂O₃ の共重合体(分子量8,000〜100,000、組成比により異なる) |
| 分子量 | 変動(コポリマー) |
| 由来 | 半合成 |
| 推奨配合濃度 | 0.5〜3% |
| 適正pH域 | 4.0〜7.0 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 |
| カテゴリ | 成分 |
乳酸・グリコール酸共重合体(PLGA:Poly Lactic-co-Glycolic Acid)は、乳酸(PLA)とグリコール酸(PGA)を共重合させた生分解性・生体適合性ポリマーです。医療用吸収性縫合糸、骨格修復材料、薬物徐放システム(DDS)として長年の実績があり、体内で加水分解されて最終的に水と二酸化炭素に変換されるため安全性が極めて高いとされています。
化粧品・ヘアケア分野への応用において最大の特徴は、PLGAナノ粒子としての活用です。粒子径を数十〜数百nmに制御することで毛穴や角質層への浸透性が飛躍的に向上し、有効成分(ビタミン類・ペプチド・育毛有効成分など)を皮膚深部や毛根周辺まで精密に届けるキャリアとして機能します。これは一般的な高分子が持ち得ない能動的デリバリー能として際立っています。
さらにPLGA自体の加水分解による徐放機構も重要です。皮膚内で数週間〜数ヶ月をかけてゆっくり分解される過程でAHA(α-ヒドロキシ酸)である乳酸とグリコール酸が局所的に放出され、コラーゲン・ヒアルロン酸合成の促進、ターンオーバーの正常化、古い角質の代謝改善が内側から持続的に行われます。表面的なピーリング剤とは本質的に異なる「内因性再生誘導」と言えます。
育毛剤への配合では、殺菌・収れん・血行促進作用を持つ分解産物が頭皮環境を整えると同時に、有効成分を毛包深部まで輸送する二重の役割を担います。近年はマイクロニードルパッチの針素材としても採用され、貼付後に針が溶解しながら美容成分を真皮層へ直接放出する次世代美容デバイスへの応用も進んでいます。ただし分解初期に局所的な微炎症反応が生じる可能性があり、敏感肌・炎症性頭皮への使用には注意が必要です。生分解性という点では環境負荷が低く、サステナブル素材としての評価も高まっています。
3件の商品に配合されています(総合点順・上位50件)