| 成分名 | エラグ酸 |
| 医薬部外品名 | エラグ酸 |
| 慣用名・別名 | 美白 |
| INCI名 | Ellagic Acid |
| 化学式 | C14H6O8 |
| 分子量 | 302.20 Da |
| 由来 | 植物性 |
| 推奨配合濃度 | 0.5〜2% |
| 適正pH域 | 4.5〜7.0 |
| EWGスコア | 2/10 |
| コメドジェニック度 | 0/5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 医薬部外品承認成分 化粧品成分基準収載 |
| カテゴリ | 成分 |
エラグ酸はタラのサヤ(タラタンニンを酸化分解して得る)、ザクロ、ラズベリー、イチゴ、クルミなど植物界に広く分布するポリフェノール系複素環式化合物。ライオン株式会社が約10年の研究開発を経て実用化し、1996年に医薬部外品の美白有効成分として厚生省承認を取得した。水・エタノールへの溶解性が低い難溶性粉末であるため、製剤への配合には特別な工夫が必要とされる。
美白作用のメカニズムは主にチロシナーゼの銅イオンキレートによる活性阻害。紫外線が引き金となって活性化するチロシナーゼは、メラニン生合成の律速酵素であり、その活性中心に存在する銅イオンにエラグ酸が直接結合・不活性化することでメラニン合成を濃度依存的に抑制する(IC50=78μM)。一般的なシミ(老人性色素斑)のみならず、肝斑への有効性データも報告されており、30代以降の女性に特に有用とされる。
強力な抗酸化作用もエラグ酸の大きな特徴。紫外線や環境ストレスが産生する活性酸素を消去・無害化し、脂質過酸化による細胞膜ダメージや真皮コラーゲンの酸化分解を抑制する。これによりシミ予防だけでなく、シワ・たるみといった酸化性エイジングのケアにも寄与する。コラーゲン合成促進の可能性も示唆されており、ハリ・弾力の維持にも貢献が期待できる。
抗炎症作用も有し、炎症後色素沈着のリスク低減やニキビ跡ケアにも応用されている。ただし、濃度が高くなると肌への刺激が出やすいことが報告されており、敏感肌では注意が必要。医薬部外品では規定濃度(通常0.5〜1%前後)での配合が基本となる。近年はサプリメントとしての活用も拡大し、機能性表示食品の関与成分として内臓脂肪低減や抗がん・抗菌・血糖値サポートの可能性も注目されている。