| 成分名 | ピロリン酸ナトリウム |
| 医薬部外品名 | ピロリン酸ナトリウム |
| 慣用名・別名 | ピロリン酸Na |
| INCI名 | Tetrasodium Pyrophosphate |
| 化学式 | Na₄P₂O₇ |
| 分子量 | 265.90(無水物) |
| 由来 | 合成(無機) |
| 推奨配合濃度 | 0.1〜2.0% |
| 適正pH域 | 9.5〜10.5(1%水溶液) |
| EWGスコア | 3/10 |
| コメドジェニック度 | 0/5 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 部外品添加物(規格コード51) |
| カテゴリ | 成分 |
ピロリン酸ナトリウムは、リン酸が2つつながったピロリン酸にナトリウムが結びついた無機塩で、分類はミネラルだ。自然由来ではなく合成でつくられ、水に溶けて水中の金属イオンをつかまえる性質を持つ。「ピロリン酸Na」と略して表示されることもある。
化粧品では、液のpHを整める、金属イオンの働きを抑えるキレート剤として使う、洗浄を助ける、といった目的で配合される。水に含まれる金属イオンが残ると、成分の変質や濁りの原因になりやすい。この成分はそれを防ぎ、製品の品質を保つ裏方として働く。今回の配合商品はスキンケアの美容液だが、洗浄料から基礎化粧品まで幅広く使われる多目的な添加剤だ。
安全性の面では、EWGの成分スコアは1〜10のうち3で、懸念は低〜中程度とされる。米国の成分安全性評価(CIR)では「Safe as Used」、つまり通常の使い方なら安全と判断されている。EUでは規制がなく、日本では医薬部外品に使える添加物として規格が定められている。コメドジェニック指数(毛穴づまりのしやすさ)は0で、EUの表示義務アレルゲンにも当たらない。一方で、高い濃度で使うと皮膚への刺激が出る可能性は指摘されている。
「危険ではないか」と調べる人には、データ上は強く警戒する成分ではない、と答えられる。ただし肌が敏感な人は、どんな成分でも合う合わないがあるため、初めての製品は腕などで試すと安心だ。配合の位置が上のほうなら量が多い目安になるので、刺激が気になる人は成分表の順番も見るとよい。
ピロリン酸ナトリウムは、製品の安定性を支える補助的な成分だ。名前だけで避けるより、全成分の中での位置や、ほかの成分との組み合わせも合わせて確かめたい。