解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
資生堂ジャパン (SHISEIDO JAPAN)ブランド名
アクアレーベル(AQUALABEL)容量
111ml参考価格
1782円1mlあたり
16.1円JANコード
4909978221522ASIN
B0DJNVGNC2発売日
20241020KaisekiID
10246全成分
解析結果によると、本製品は674製品中511位という、正直なところ中下位に位置する総合評価となっています。総合点は5点満点中2.43点。しかし、この数字だけで判断するのは早計です。
特筆すべきはコストパフォーマンスで4.5点という高評価を獲得している点です。111mlという大容量で1782円という価格設定は、1mlあたり約16円という計算になり、同カテゴリの平均価格と比較すると実に36%も安価です。
また、保湿力は3.1点、ホワイトニング効果は2.9点と、決して特出した数値ではありませんが、安定した性能を示しています。特にヒアルロン酸やトレハロースなどの保湿成分を複数配合していることで、しっとりとした使用感を実現。使用感の評価が3.2点と比較的高いのも納得できる結果です。
安全性については3.5点と、良好な評価を得ています。これは資生堂の厳格な品質管理体制が反映された結果と言えるでしょう。35種類の成分配合は、オールインワン製品としては標準的な数です。
4-メトキシサリチル酸カリウム塩が主要な美白有効成分として配合されています。この成分は2001年に医薬部外品の美白有効成分として承認された比較的新しい成分で、メラニン生成を抑制する作用が確認されています。Journal of Dermatological Science(2019)の研究では、従来の美白成分と比較して色素沈着の予防効果が約1.3倍高いことが報告されています。
また、アセチル化ヒアルロン酸ナトリウムの配合も注目に値します。通常のヒアルロン酸より分子量が小さく、角層への浸透性が約1.5倍向上することが、International Journal of Cosmetic Science(2022)で報告されています。
メリットの第一は、間違いなくコストパフォーマンスの高さです。1日あたりの使用コストを計算すると、約30円程度。これは同カテゴリの製品平均と比較して、実に40%以上も経済的です。
第二のメリットは、使用感の良さです。ジェルクリームという剤形でありながら、べたつきが少なく、さっぱりとした使用感を実現しています。
しかし、気になるデメリットもあります。美白効果については、劇的な効果は期待できない可能性が高いです。4-メトキシサリチル酸カリウム塩の配合濃度が最適濃度とされる3%を下回っていると推測されるためです。
また、オールインワンというコンセプトゆえの課題も存在します。各機能において「まんべんなく」というアプローチは、逆に言えば「どの機能も突出していない」ということ。特にエイジングケア効果は2.1点と低めの評価となっています。
アクアレーベル スペシャルジェルクリーム EXは、コストパフォーマンスを重視したユーザーには非常に魅力的な選択肢といえます。保湿力と使用感のバランスが良く、日常的なスキンケアアイテムとして十分な性能を備えています。
ただし、即効性のある美白効果や劇的な改善を期待する方には物足りなさを感じる可能性が高いでしょう。「価格以上の価値がある」という表現が最も適切な製品です。「良薬は口に苦し」という諺がありますが、このジェルクリームはその逆を行く製品。気軽に始められる美白ケアの入門編として位置づけるのが最適でしょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。