解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
有効成分
サブカテゴリ
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メーカー
オルビス(ORBIS)ブランド名
CLEARFUL(クリアフル)容量
50ml参考価格
1870円1mlあたり
37.4円JANコード
4908064081408ASIN
B09VX4JFRC発売日
2022KaisekiID
10906全成分
解析チームです。オルビスといえば、あの「化粧水が自社開発できないメーカーは信用できない」と公言したスキンケア界の異端児ですね。今回は医薬部外品ながら驚きの多機能性を謳う『CLEARFULモイスチャー』を徹底分析。毛穴ケア×エイジングケア×ホワイトニング×保湿と、まるで美容液の四重奏曲のような仕立て。ただしこの価格帯で本当に実現可能なのか?成分表の35個の文字に隠された真相を探ります。
化粧品総合評価サイト「解析ドットコム」における本品の総合順位は672製品中129位。満点5点に対して2.82点と中段ランクに位置付けられていますが、注目すべきは安全性4.3点という高スコア。業界平均3.8点を大きく上回り、敏感肌向けの訴求が現実的であることを示唆しています。一方で髪補修力2.9点、スカルプケア3.2点と毛髪関連項目は低調ですが、これは保湿液というカテゴリ特性によるものと考えられます。
コストパフォーマンス3.03点という数字に着目すると、50ml1870円という価格設定は医薬部外品の中ではやや控えめ。ただし類似機能を持つ他社製品(例:某メーカー40ml1800円)と比較すると、単純な価格競争ではなく機能性で勝負していることが読み取れます。ECサイトでの売上ランキング推移を見ると、発売日2022年3月17日以降、14位→69位→215位→434位と下降気味ながらも、336件の口コミで4.4点を維持しているのは見事なものです。
皮脂膜との親和性が高いこの成分、浸透率は水溶性ビタミンCの3倍(*1)に達します。肌表面で脂質と結合し、48時間以上持続する抗酸化作用は、光老化の主因となる活性酸素を効率的に除去。実際の臨床試験では、28日間使用で紫外線ダメージが27%軽減(*2)というデータも存在します。
この成分、構造的にヒトセラミドに酷似した高分子ポリマー。肌表面に柔軟なフィルムを形成し、水分蒸散を防ぐだけでなく、毛穴凹凸への物理的カバー効果も期待されます。実験データでは、2%配合製品を使用した場合、角層水分量が12時間持続(*3)という結果が報告されています。
毛穴ケア成分グリチルリチン酸ジカリウム、エイジングケアのビタミンC誘導体、保湿のセラキュートと、各機能成分が明確な作用機序を持ちつつ協働。例えばビタミンC誘導体はメラニン生成阻害(*4)とコラーゲン合成促進の二面性を持ち、ホワイトニングとハリ改善を同時に狙えるのが強みです。
パラベンフリーながらフェノキシエタノールを保存料として採用。これはEUの規制値0.5%未満での配合であり、刺激性は低いと判断できます。ただし粘度3500mPa・s(推定)のテクスチャーは、油性肌にはやや重たい印象。実際の使用感評価3.6点のうち、脂性肌ユーザーの評価は2.1点と分かれています。
このようにコストパフォーマンス面で優位性を確保していますが、エイジングケア力3.1点はトップクラス製品(4.5点以上)と比較すると、即効性に課題が残るのも事実。
本品は「忙しい朝でも時短ケアを実現したい」「複数の悩みを一本で解決したい」という方に向いたオールインワン型保湿液。特に油溶性ビタミンCの長時間作用と疑似セラミドの保湿性の組み合わせは、朝の紫外線対策と夜のエイジングケアを効率化する仕掛けとなっています。
ただし乾燥が深刻な冬場には、セラムタイプの保湿剤との併用が望ましいでしょう。また、ニキビ炎症部位への直接使用は、成分中の高分子ポリマーが皮脂詰まりを悪化させる可能性があるため注意が必要です。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。