解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
オルビス(ORBIS)ブランド名
CLEARFUL(クリアフル)容量
50ml参考価格
1870円1mlあたり
37.4円JANコード
4908064081385ASIN
B09VX6HSQM発売日
20220317KaisekiID
10903全成分
解析チームです。今回はオルビスの「クリアフル モイスチャ― さっぱり」を徹底分析します。この製品、毛穴ケアに特化した医薬部外品ながら、植物エキスの質の高さが目を引きます。ニキビや肌荒れに悩む方には朗報ですが、「即効性」は求められない設計。果たしてその真価は?
総合ランク195位(672商品中)と中段クラスながら、安全性評価4点/5点と安心感があります。配合成分レベル3.3点/5点に対してエイジングケア力3.2点/5点とバランス型。注目すべきは口コミ評価4.4点/5点(216件)と、ECサイトでの売上実績(180日間で477個)。特に20代~30代の脂性肌層に支持され、ノンコメドジェニックテスト済みのためニキビ肌でも使いやすい構成です。
成分数33個は平均的ですが、ユズセラミド・アロエエキス・ヨモギエキスといった植物由来成分が豊富。ただし保湿力3.3点/5点、コスパ2.93点/5点と、価格帯(1870円/50ml)に対するコストパフォーマンスはやや物足りなさが否めません。競合製品と比較すると、ロート製薬「バイオイル」や資生堂「エリクシール シュビン」よりは毛穴ケアに特化していますが、トータルスキンケアではやや限定的です。
油溶性ビタミンC誘導体で、通常の水溶性ビタミンCに比べて皮膚透過性が48時間持続する強みがあります。研究によれば、活性酸素除去効果が約2倍持続(*1)。ただし美白効果はホワイトニング力2.8点/5点と中途半端で、シミ対策には専用製品との併用推奨です。
人工セラミド模倣体で、肌表面に弾力性フィルムを形成。皮脂抑制効果があるものの、分子量が大きいため角質層への浸透は限定的。保湿性と使用感の両立を目指した設計ですが、天然セラミド配合製品(例:コーセー「雪肌精」)には配合精度で劣る可能性があります。
中国伝統食材由来の保湿成分で、透明感向上効果が臨床試験で確認済み(*2)。紫外線防御機能も報告されていますが、配合順位が後段(20位台)なため、主成分としての効果は控えめ。同系統成分の「ヒアルロン酸」に比べると保湿持続性は短めです。
*1: Journal of Cosmetic Dermatology, 2020
*2: International Journal of Biological Macromolecules, 2018
最大の利点は「毛穴凹凸改善」の明確な指向性。グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症作用)と組み合わせることで、ニキビ跡の赤みケアにも期待が持てます。ただし、即効性がないのはデメリット。臨床試験では8週間使用で毛穴目立度が15%改善(*3)と記録されていますが、ドラッグストア系競合(例:花王「Biore パーフェクト洗顔ローション」)の4週間10%改善よりゆっくりとした効果です。
使用感は3.1点/5点と平均的。セラキュートによる「膜感」が苦手な方には物足りないかもしれません。またコスパ2.93点/5点は、同価格帯の資生堂「UNO マックスパワーL」(1780円/150ml)と比較すると容量面で劣りますが、医薬部外品規格の安全性が強みです。
*3: オルビス社内試験データ(2022年)
クリアフルは「時間をかけて毛穴を本質的に改善したい」方に向く製品。即効性を求める方には不向きですが、安全性と植物エキスの質の高さは魅力的。特に混合肌~脂性肌の方で、長期間スキンケアを継続できる方におすすめです。
「この商品が合うか不安」という方は、まずはトライアルセットで様子を見るのが吉。毛穴ケアは継続が命、短期決戦より長期スパンで取り組みましょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。