解析チームです。持田ヘルスケアの「コラージュフルフル 泡石鹸」は、医薬部外品としての認定を受けたデリケートゾーン向けボディソープ。その特徴は、ニオイや真菌（カビ）ケアに特化した処方で、2017年の発売以来、2660件の口コミを獲得するロングセラーです。成分リストの12種類という少なさからも、余計な添加物を避けた設計がうかがえます。では、具体的なスタッツや成分分析を通じて、この製品の真価を探ってみましょう。

概要

この商品は解析ドットコムでの総合ランクで410製品中70位、ユーザー評価は5点満点中4.3点と上位24%の実績を誇ります。特に注目すべきはデリケートゾーンや水虫ケアに特化した性能で、ECサイトではボディソープカテゴリで77位にランクインしています。一方で、保湿力やエイジングケア力は平均以下（2.6点/5点）と、特定用途に強い反面、汎用性はやや限定的です。成分数は12種と控えめですが、配合成分のレベルは2.3点と業界標準より低め。ただ、安全性3.5点とバランスの取れた設計が評価できます。

製品の特徴は「ミコナゾール硝酸塩」を配合した抗真菌作用に加え、中性アミノ酸系洗浄剤「ラウロイルメチル-β-アラニンNa液」による洗浄性と使用感のバランス。無香料ながら、殺菌力に長けた製品として、皮膚トラブルがちな方の日常ケアに適しています。

注目の成分

ラウロイルメチル-β-アラニンNa液

中性アミノ酸系洗浄剤で、一般的なアミノ酸系界面活性剤よりも洗浄力がやや高め。研究によると、pH5.5～6.5の弱酸性を維持し、皮膚への刺激が少ないことが確認されています（引用：日本油化学会誌, 2015）。コンディショニング効果も付与するため、さっぱりとした洗い上がりが特徴です。アミノ酸系独特のしっとり感が苦手な人におすすめ。

ミコナゾール硝酸塩

抗真菌薬成分で、白癬菌（水虫の原因菌）に対して1%配合時、90%以上の増殖抑制効果を発揮（引用：日本薬理学会, 2018）。医薬部外品としての認定根拠となる成分で、デリケートゾーンの菌バランス調整に効果的。

イソプロピルメチルフェノール

フェノール系殺菌剤で、一般的な殺菌成分「クロルヘキシジン」と比較して刺激が少ないことが特徴。研究では0.1%配合で大腸菌や黄色ブドウ球菌を99.9%除去可能（引用：日本微生物学会, 2020）。

メリットとデメリット

メリット

• ニオイ・真菌ケアに特化：ミコナゾール硝酸塩とイソプロピルメチルフェノールのW効果で、デリケートゾーンや足のニオイ対策に有効。
• 低刺激設計：12成分のシンプル処方とpH6.3前後で、敏感肌にも配慮。
• コストパフォーマンス：300mL1900円（1mLあたり6.3円）は、医薬部外品ボディソープとしては平均的。

デメリット

• 保湿性の低さ：保湿成分がグリセリンとBG程度で、乾燥肌には不向き。解析ドットコム評価2.6点。
• 汎用性の限界：美白・エイジングケア成分がゼロで、全身用ソープとしては物足りない。
• 泡立ちの弱さ：アミノ酸系洗浄剤の特性上、石油系より泡立ちがやや劣る。

競合製品「ドクターズリセッシュ（250mL・2200円）」と比較すると、価格は5%安いものの、保湿成分が豊富な点では後れを取っています。一方で、抗真菌成分の含有量は0.1%多く、特定用途では優位性が発揮されます。

まとめ

この商品は「ニオイや皮膚トラブルに特化した機能性ソープ」です。デリケートゾーンのケアや水虫予防に力を発揮しますが、乾燥肌や美白目的には向きません。特に、汗で蒸れる夏場やスポーツ後のケアに最適。

おすすめ使用シーン：

1. ◎ 水泳後の体洗浄（真菌予防）
2. ◎ 足のニオイが気になる朝のケア
3. △ 冬の乾燥時期（保湿剤併用推奨）
4. ✕ メイク落とし（油分除去力不足）