解析チームです。今日はepauler(エポラ)から発売中の「FUSARI」を深掘りします。この商品、2022年7月発売ながらECサイトでの累計売上は半年間で499個と中堅クラス。女性向け育毛トニックとして「12種の無添加処方」を謳う点が注目ですね。質問が多いのは「本当に効くのか？」「高い成分配合か？」。では早速、成分分析から見ていきましょう。

概要

解析ドットコムでの総合順位は1036位/3036アイテム。平均的な育毛剤と比較すると、安全性（4.2点）とエイジングケア力（3.7点）がやや上位層です。ただし使用感（2.1点）や洗浄力（0.5点）は業界下位。特に注目したいのは配合成分レベル3.1点という中途半端な評価——30成分中、本当に効果が期待できるのはほんの一部かもしれません。

価格帯7,800円のコスパ（2.9点）は、同価格帯商品と比較して±5%の差異。保湿力（3.1点）とスカルプケア力（3.6点）のバランスは取れていますが、洗浄剤の品質（2.5点）が全体の評価を押し下げている印象です。

注目の成分

テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル

油溶性ビタミンC誘導体で、角質層の脂質と親和性が高いのが特徴。48時間持続する抗酸化作用を報告した研究（Journal of Cosmetic Science, 2019）がある一方、水溶性ビタミンCと比較して浸透速度は約30%遅いというデータも。

ホップエキス

ビールの原料としても知られるホップですが、化粧品用途ではフラボノイド含量に注目。0.5%配合時の保湿効果を検証したin vitro試験（Cosmetics, 2020）では、ヒアルロン酸単独配合と同等の水分保持能を確認。

センブリエキス

リンドウ科植物で、臨床試験（日本毛髪外科学会誌, 2018）では24週間使用で23%の被験者に頭髪量増加が観察されました。ただしスウェルチアマリンの血管拡張作用により、頭皮の血行促進効果は一時的なものである可能性があります。

メリットとデメリット

メリット

1. 高安全性：4.2点というスコアは石油系界面活性剤・シリコン不使用の結果。敏感肌でも安心して使える設計です。
2. エイジングケア力：3.7点獲得。テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビルの抗酸化作用は、頭皮の光老化対策に有効。
3. 保湿バランス：3.1点ながら、ヒアルロン酸ナトリウム(2)とユズセラミドの協働で角質層水分量を約18%向上させる効果が期待されます。

デメリット

1. 即効性の低さ：臨床試験データをみる限り、効果発現には最低でも3ヶ月以上の継続使用が必要。
2. 使用感の悪さ：2.1点という低評価は、エタノール含有（全成分中2番目に多い）によるピリつき感が原因。
3. コストパフォーマンス：7800円という価格帯に見合う効果は、競合製品（例：リアップX5 8,424円）と比較してやや劣る印象。