ギャツビー パーフェクトホールドワックス ショートハードの解析結果

ワックス剤としては、実に中道。凡庸とも違う、王道といった感じ。素材としてワックスのスタンダードなものを採用しており、よくも悪くも普通。

ワックス剤はそもそも違いが出にくいタイプのジャンルではあるのですが、こちらのワックスはより王道に近い処方といえます。

普通であることの利点

王道的なワックスということで、普通の良いところといえば安全であるということ。へたにサラサラ感を強調しようとしたりして、危ない素材を混ぜ込んだり、といったことがありません。安心感をもって、王道的なワックススタイリングを実現することができるでしょう。

かといって、ボタニカル意識高い系のようにムダに植物由来に寄ったりもせず、へたに取り扱いが悪くなっていることもありません。この普通具合が、ワックスには快適に感じられる要因ともいえそう。

普通がゆえに、驚くほどダメージが修復されたり、ギラギラにツヤが出たり、といったことはありませんが、ハードにセットするということに関しては淡々と実現してくれる印象。

では、普通でないワックス、より良いワックスってなんなの？と思われる方もいらっしゃると思います。それは、より洗い落としやすい、かつ、触れてもスタイルが崩れにくいとか、取り扱いがより快適になる工夫がされているものが上位版といえます。

さらに、トリートメント並に補修力があったり、ツヤの面が強化されていたり、ベタつきがより抑えられていたり。

そのようなプラスアルファがない分、このワックスは普通にワックスという印象なのです。性能が低いのではなく、低くも高くもない。ヘタに植物由来で固めた使いづらいワックスに比べると使いやすいですし、性能の高いものに比べると融通が利かない面もあるでしょう。

それでも、ワックスは普通でいい、普通に使えれば良いという方には十分に満足できるレベルにあると言えます。

ギャッツビーには、逆にそういう普通感が期待されている部分もあると思いますので、これはこれで良いポジションだなとも思います。