解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サブカテゴリ
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メーカー
コーセーコスメポートブランド名
ジュレーム容量
460ml参考価格
968円1mlあたり
2.1円JANコード
4971710618310ASIN
B0FLDPBWFM発売日
2025-08-30KaisekiID
10970全成分
解析チームです。今回は久々の新顔、コーセーコスメポートが満を持してリリースした「ジュレーム レイヤード ヘアトリートメント(スムースストレートケア)」を徹底解析していきます。コーセーコスメポートといえば、プチプラコスメの雄として知られていますが、このジュレームレイヤードシリーズは2025年8月に登場したばかりのフレッシュなライン。何と言っても460mlで968円という驚異的なコストパフォーマンスが目を引きますが、単なる安かろう悪かろうでは終わらせない配合成分への工夫が随所に見られます。「記憶に残る髪の質感、香り」をコンセプトとした独自のレイヤードパック処方に、エクトインや加水分解ケラチンといった本格的な補修・保湿成分を配合。さらに、扱いづらいクセやうねりのケアに特化したスムースストレートケアタイプとして展開されているのも興味深いポイントです。
ジュレーム レイヤード ヘアトリートメント(スムースストレートケア)の解析結果を見ると、総合ランク785位(2588製品中)、総合スコア2.55点(5点満点)という、中堅クラスに位置する製品であることが分かります。この数値だけ見ると平凡に思えるかもしれませんが、価格を考慮すると非常にバランスの取れた構成となっています。
特筆すべきは保湿力4.6点という優秀なスコアです。これは一般的なヘアトリートメントの平均値3.2点を約44%も上回る数値で、1000円以下の価格帯では非常に高い評価といえます。さらに使用感も4.2点と良好で、髪補修力3.3点も価格を考えれば妥当なレベルです。
[1]一方で、配合成分のレベルは1.8点とやや控えめ。これは高価な美容成分の配合量に制約があることを示していますが、エイジングケア力1.6点、スカルプケア力1.6点という数値も、この価格帯では一般的な範囲内です。
余談ですが、ECサイトでのランキングは2,033位(ヘアトリートメント部門でトップ7%)と健闘しており、実際の使用感と価格のバランスが消費者に受け入れられていることがうかがえます。コスパスコア3.53点も市場平均を上回っており、限られた予算で効果的なヘアケアを求める層には魅力的な選択肢といえるでしょう。
[1]この製品の最大の注目成分はエクトインです。エジプトの塩湖に生息する好塩菌由来のアミノ酸誘導体で、極限環境でも生き抜く細菌の生存戦略から発見された成分です。ファンケルの研究によると、エクトインはコラーゲンの分泌量を最大約8倍も増加させることが確認されています。
[2][3]エクトインの作用機序は非常にユニークで、コラーゲンを細胞外へ輸送する際に重要な役割を果たすタンパク質「Preb」を増加させることで、コラーゲンの分泌速度を劇的に向上させます。毛髪においては、この優れた保湿効果と細胞保護作用により、乾燥やダメージから髪を守る働きが期待できます。
[3][4]この長い名前の成分は、実は非常に興味深い機能を持つ両親媒性エステル油剤です。最新の研究では、くせ毛のうねり緩和効果が注目されており、毛髪表面や非ケラチンタンパク質への大気中水分の吸着を抑制することで、湿気によるクセ戻りを防ぐ効果が確認されています。
[5][6][7]シクロヘキサン環の疎水性部分とエトキシジグリコールの親水性部分を併せ持つ構造により、皮膚への浸透性が高く、他の有効成分の浸透を促進する作用もあります。また、髪に使用した場合、成分が髪の奥深くまで届くことで、ダメージの軽減効果が実験で確認されています。
[7][8]髪の主成分であるケラチンタンパク質を分子量の小さなペプチドに分解した加水分解ケラチンは、ヘアケアの定番成分です。通常のケラチンと比較して分子サイズが小さいため、髪の内部への浸透性が格段に向上しています。
[9][10]カラーリングやパーマ、紫外線によって失われた髪内部のタンパク質を補修し、髪の強度と弾力性を回復させる効果があります。また、優れた保湿効果により髪の乾燥を防ぎ、しっとりとした手触りを実現します。分子が小さいことで、ダメージの激しい部分により集中的に作用するのも大きな特徴です。
[11][12]植物性コラーゲンとも呼ばれる加水分解ダイズタンパクは、大豆を酵素分解して得られるペプチドの混合物です。動物性由来が多いコラーゲンと比較して大量に安価で生産でき、アレルギーリスクも低いという利点があります。
[13][14]毛髪への吸着性が良好で、特に保湿効果が高いことが特徴です。髪の表面をコーティングして外部刺激から保護するとともに、内部の水分保持をサポートします。また、感触改良効果により髪をしっとりと落ち着かせる作用もあり、広がりやすい髪質の改善にも寄与します。
[15][13]ジュレーム レイヤード ヘアトリートメント(スムースストレートケア)の最大のメリットは、なんといっても圧倒的なコストパフォーマンスでしょう。460mlで968円という価格設定は、1mlあたり約2.1円という驚異的な安さを実現しており、毎日使っても家計に優しい設計です。
[1]配合成分面では、エクトインという高機能成分の配合が特に注目に値します。一般的に高価な化粧品にしか使われないこの成分を、この価格帯で体験できるのは大きな魅力です。ファンケルの研究データを見ても、エクトインのコラーゲン分泌促進効果は非常に強力で、短時間で8倍ものコラーゲン分泌量増加が確認されています。これにより、髪の内部構造の補修と保湿効果が期待できます。
[3]シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールの配合も興味深いポイントです。最新の研究では湿気によるクセ戻りを抑制する効果が確認されており、スムースストレートケアタイプとしての機能性を高めています。特に日本の高湿度環境においては、この効果は非常に実用的です。
[6][5]複数の加水分解タンパク質(ケラチン、コラーゲン、シルク、ダイズタンパク)を配合していることで、多角的な髪の補修アプローチが可能になっています。それぞれ異なる分子サイズと特性を持つため、髪の表面から内部まで幅広くケアできる設計となっています。
[10][9][13]一方でデメリットとして、配合成分のレベルが1.8点と控えめな点が挙げられます。これは各成分の配合濃度が限られていることを意味し、高価なサロン専売品と比較すると即効性や持続性の面で劣る可能性があります。特にエクトインのような高機能成分も、効果を実感するには継続使用が必要でしょう。
[1]また、エイジングケア力1.6点という数値からも分かるように、40代以降の年齢特有の髪の悩み(細毛、ボリューム不足、白髪による質感変化など)への対応は限定的です。より専門的なエイジングケアを求める場合は、他の製品との併用や上位グレードの検討が必要かもしれません。
[1]話は逸れますが、市販トリートメント市場の価格競争が激化する中、この製品のような「攻めた成分配合×プチプラ価格」というアプローチは非常に戦略的です。サロンで7000円かけてトリートメントするよりも、自宅で毎日継続ケアする方がコスト効率が良いという考え方も、現代の消費者トレンドに合致しています。
[16][17]ジュレーム レイヤード ヘアトリートメント(スムースストレートケア)は、まさに現代のヘアケア市場が求める「手軽さと効果のバランス」を見事に体現した製品といえるでしょう。968円という価格でエクトインのような高機能成分を体験できるのは、正直驚きです。毎日のバスタイムで気軽に本格的なヘアケアができる手軽さは、忙しい現代人には何よりの魅力ですよね。
特に湿気によるクセ戻りを抑制する成分が配合されているのは、日本の気候を考えると非常に実用的。朝せっかくセットした髪が、通勤途中の湿気でうねってしまうあの悩ましい現象を軽減してくれる可能性があります。複数の補修成分を組み合わせた「レイヤードパック処方」も、髪の状態に応じて必要な成分が段階的に作用する設計で、理にかなったアプローチです。
もちろん、高価なサロン専売品と同等の即効性や持続性は期待できませんが、継続使用による髪質改善の可能性は十分にあります。何より、この価格なら失敗を恐れずにトライできるのが嬉しいところ。ブルーミングライラックの香りに包まれながら、リーズナブルなヘアケア習慣を始めてみませんか。
ただし、より深刻なダメージや年齢による髪質変化には、専門的なアプローチが必要な場合もあります。この製品を土台として、必要に応じて他のアイテムとの組み合わせを検討するのが賢い使い方かもしれません。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。