解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社加美乃素本舗ブランド名
加美乃素容量
300ml参考価格
1145円1mlあたり
3.8円JANコード
4987046870025KaisekiID
7899全成分
頭皮をケアし、健やかに保つ。そんな紹介がされているこちらの薬用シャンプー。
しかし、実態は最悪の部類に入るレベルの駄作といえます。
頭皮ケア、育毛の分野を主戦場とする加美乃素本舗製のシャンプーですが、なんとベースはラウリル硫酸Na。そしてラウレス硫酸Naのコンビ。これが意味するところは、機械洗浄のレベルで強烈に洗うということです。ヒトの肌や頭皮を洗うのに、食器洗剤を超えるようなレベルの洗浄力が本当に必要でしょうか?
一応、加美乃素本舗の言い分としては育毛剤の浸透を助ける・頭皮の毛穴をすっきりさせるという頭皮向けシャンプーにありがちな紹介がされています。ただこれ、いかにも古典的でひと世代前の考え方。育毛剤は皮脂や汚れを一掃させると浸透する、というものではなくて、本当に浸透させるなら皮脂バリアになじんで運ばれていくもの。育毛剤の成分がどうのこうのと言う前に、これほどの圧力で洗浄を繰り返していたら逆にハゲると考えるのが普通でしょう。
特に、ラウリル硫酸ナトリウムは洗浄剤としては浸透力が強すぎる、という特徴があり、かつて皮膚疾患を大量に発生させたとして使われなくなっていった素材です。これを未だに育毛用として使うのは、日本のメーカーとしては絶滅危惧種に認定されるレベル。
そしてさらに、ピロクトンオラミンという殺菌力が非常に広範で強い成分がありますね。こちらも頭皮の常在菌に悪い影響を与えかねませんので、頭皮のバランスを崩す原因になるのではと懸念が持たれます。
サリチル酸、メントールも、この洗浄のあとでは刺激に感じる可能性が高まりますし、ラノリンも動物アレルギーの懸念がありますから、いずれにせよ脱脂力全開で頭皮を丸裸にするのは得策といえないでしょう。
ということで、育毛をしたいのであればこういうのはダメ、という反面教師として眺めるぶんには価値がありそうなシャンプーでした。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。