解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
jimosブランド名
マキアレイベル(MacchiaLabel)容量
150ml参考価格
4037円1mlあたり
26.9円JANコード
4522744083225ASIN
B0C73MCK6Q発売日
20230604KaisekiID
10712全成分
解析チームです。本日はjimos社の「薬用マイクロバブルローション」を徹底解剖します。まず驚かされるのは微細気泡(ファインバブル)技術の採用。毛穴径(平均50-100μm)よりも小さい1μm以下の気泡が肌浸透を促進すると言われていますが、実際の効果検証はどうでしょうか?
総合ランク563位/672製品という数値は厳しい現実を示していますが、口コミ評価4.2点との乖離が興味深いポイント。当チームの分析では、保湿力3.0点が平均を上回るものの、素材レベル1.5点という低評価が総合点を押し下げています。これは配合成分の濃度や組み合わせ効率に課題があることを示唆。
業界平均との比較では:
2016年のJournal of Cosmetic Dermatology研究で、4%濃度で角層水分量28%増加を確認。ただし本製品の配合順位から推測される濃度は0.5-1%程度。抗炎症作用(グリチルリチン酸ジカリウム)との相乗効果は期待できますが、十分な効果発現には至らない可能性。
皮膚バリア修復作用が特徴で、2019年の皮膚生理学会でセラミド合成促進率42%が報告されています。ただしステアロイル型とヒドロキシ型の複合配合は他社に例が少なく、相乗効果の検証データが待たれます。
分子量200万Daの標準型を採用。最新のナノ化ヒアルロン酸(浸透率83%向上)を採用した競合製品と比較すると、浸透効率で劣後する可能性が指摘されています。
最大の強みは多層的保湿アプローチ。水溶性(エリスリトール)から油溶性(フィトステロール)まで21成分を網羅的に配合。特にトリメチルグリシン(天然保湿因子)とソルビトール発酵多糖液の組み合わせは、角質層の不同水分保持に有効との研究結果(2022年、皮膚科学研究誌)があります。
しかし配合バランスに懸念が。界面活性剤(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油)の配合順位が高い(成分表12番目)ため、敏感肌の方には刺激リスクが。また、主要機能成分の配合順位が後半に集中しており、実効濃度の確保が困難な構成です。
価格面では1mlあたり26.9円。競合製品の平均18.7円と比較して44%高価格。微気泡技術のコスト転嫁と推測されますが、技術的優位性を実感できるユーザー層が限定される可能性があります。
このローションは「技術的野心と現実効果の狭間」にある製品と言えます。マイクロバブル技術の可能性は魅力的ですが、配合設計に年代感を覚えます。肌バリア強化を求める乾燥肌より、テクノロジー体験を重視する層に向いているかもしれません。
推奨使用シーン:
余談ですが、ファインバブル技術は元々工業洗浄分野で開発されたもので、医療応用が進む中で化粧品転用が始まりました。東京大学の研究チームは2021年、100nm以下の気泡が角質層透過率を最大3倍向上させることを発表しています(Journal of Nanobiotechnology)。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。