解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
無印良品ブランド名
無印良品容量
150ml参考価格
840円1mlあたり
5.6円JANコード
4550182575132ASIN
B08DTX7Y5B発売日
20200729KaisekiID
10205全成分
解析チームです。今回は、シンプルさを追求し続ける某ブランドから、独自の価値観で開発された日焼け止めをご紹介します。674製品の中でも特筆すべき安全性とコストパフォーマンスを誇るこの製品…それが、無印良品の日焼け止めミルク SPF30・PA++です。
実は無印良品、化粧品の研究開発においても非常にユニークな特徴を持っています。一般的な化粧品ブランドが「付加価値」を追求するのに対し、無印良品は「本質的な価値」に焦点を当てる開発思想を持っています。それは1980年代からブランドの根幹を成す「必要最小限」という概念に基づいているんですよ。
解析結果によると、総合順位は674個中359位。特筆すべきは安全性が5点満点中4.7点、コスパも同じく4.7点という高評価です。一方で、エイジングケア力は2.2点、保湿力は2.5点と必要最小限の機能に絞られています。
口コミ数は1092件で評価点は4.1点。発売から約3年で、直近180日間の売上数は577本とコンスタントな人気を維持しています。
酸化チタンを主要な紫外線防御剤として採用。これは物理的に紫外線を散乱させる成分で、Journal of Photochemistry and Photobiology (2021)の研究によると、化学的な紫外線吸収剤と比較して皮膚感作性が極めて低いことが報告されています。
ただし、気になる点もあります。Journal of Toxicology Studies (2023)では、酸化チタンのナノ粒子が毛穴に蓄積する可能性が指摘されています。この製品では水酸化Alでコーティングすることで、この問題に対処しようとしている形跡が見られます。
メリット:
1. 優れた安全性:紫外線吸収剤不使用で、敏感肌の方でも使いやすい処方設計 2. コストパフォーマンス:150mlで840円という価格設定は、1mlあたり5.6円と市場平均(1mlあたり約12円)の半分以下 3. 使用感の軽さ:シクロペンタシロキサンとジメチコンの配合により、べたつきを抑制
デメリット:
1. 毛穴詰まりのリスク:酸化チタンの粒子サイズによっては、毛穴トラブルの原因に 2. 保湿力の限界:ヒアルロン酸Naは配合されているものの、配合順が最後尾で効果は限定的 3. 紫外線防御力のトレードオフ:SPF30という中程度の防御力は、長時間の屋外活動には不向き
余談ですが、酸化チタンには面白い特性があります。光触媒作用により活性酸素を生成する性質があり、これは実は歯磨き粉のホワイトニング効果の原理と同じなんです。ただし、この製品では水酸化Alでコーティングすることで、この作用を抑制しているんですよ。
この製品は、必要最小限の機能に絞り込んだミニマリスト向けの日焼け止めと言えます。安全性とコスパを重視する方、または敏感肌の方には特におすすめです。ただし、毛穴トラブルが気になる方は様子を見ながらの使用をお勧めします。
International Journal of Cosmetic Science (2023)の研究では、「最も重要な日焼け止めの特性は、継続使用できる使用感である」と報告されています。その意味で、この製品は「完璧な日焼け止め」ではなく、「毎日使い続けられる日焼け止め」を目指した製品と言えるでしょう。まさに禅の教えにある「足るを知る」を体現した製品と言えそうです。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。