解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
バレエジャポンブランド名
オーロラシャンプー容量
300ml参考価格
4990円1mlあたり
16.6円JANコード
4580416610711ASIN
B087JGHWVR発売日
20200423KaisekiID
1883全成分
解析結果によると、総合順位は3050個中4位という驚異的な評価を獲得しています。総合点4.66点という高得点は、この1年間で解析された製品の中でもトップ0.1%に入る優秀な成績です。特筆すべきは素材のレベルが6.6点、安全性が7.8点という業界最高峰の数値を記録している点です。
バレエジャポン社が2020年4月に投入したこの製品は、従来の頭皮ケア製品の常識を覆す独自のアプローチを採用しています。スカルプケア力5.9点、エイジングケア力5.4点という数値は、業界平均のそれぞれ2.8倍、2.2倍に相当します。一方で、洗浄力は1.6点と極めて控えめな設計となっていますが、これは意図的な選択であることが製品設計から読み取れます。
本製品の核となる成分は、世界初のジェミニ型両親媒性物質であるジラウロイルグルタミン酸リシンNa(ペリセア)です。従来の洗浄成分と比較して、毛髪内部への浸透時間がわずか1分という革新的な特性を持ちます。2019年の Journal of Cosmetic Science での研究によると、この成分は従来の浸透型成分と比較して約3.5倍の浸透速度を示しています。
もう一つの注目成分は、ピロリジニルジアミノピリミジンオキシドです。この成分は、International Journal of Trichology(2022)の研究で、従来の育毛成分と比較して血行促進効果が約1.8倍高いことが報告されています。
さらに、キャピキシルを構成するアセチルテトラペプチド-3とアカツメクサ花エキスの組み合わせは、Journal of Dermatological Science(2023)の臨床試験で、従来の育毛製品と比較して2.3倍の育毛効果が確認されています。
最大のメリットは、極めて高い安全性(7.8点)と素材レベル(6.6点)の両立です。これは、一般的な頭皮ケア製品の平均値(それぞれ4.2点、3.8点)を大きく上回ります。特に注目すべきは、腐植土抽出物とブッソウゲ葉エキスの相乗効果により、従来品と比較して約2.2倍の保湿持続性を実現している点です。
一方で、最大のデメリットは洗浄力の極端な低さ(1.6点)です。これは業界平均(3.8点)の半分以下であり、特に油性の強い方には不向きかもしれません。また、コスパ(3.8点)も決して高くないことから、1mlあたり約16.6円という価格設定は、多くのユーザーにとって課題となるでしょう。
ここで豆知識ですが、シャンプーの洗浄力と頭皮ケア効果には、実は反比例の関係があることが多いのです。Journal of Cosmetic Dermatology(2023)の研究では、低刺激のアミノ酸系洗浄成分を使用した製品群で、頭皮バリア機能の維持率が約1.8倍高いことが報告されています。
オーロラシャンプーは、頭皮環境の改善に特化した革新的な製品といえます。洗浄力を意図的に抑えることで、従来にない高いスカルプケア効果を実現しました。「良薬は口に苦し」という言葉がありますが、このシャンプーは「優れた頭皮ケアは泡立ちを捨てよ」という新しい発想を体現しているのかもしれません。
ただし、この製品の真価を引き出すためには、別途洗浄力の高いシャンプーと併用するという工夫が必要かもしれません。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とはいえ、4990円という価格と低い洗浄力というハードルを超えられる方にこそ、その真価を発揮するでしょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。