解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
クラシエホームプロダクツブランド名
プロスタイル容量
120ml参考価格
1032円1mlあたり
8.6円JANコード
4901417655387ASIN
B0DFMRBHDS発売日
20240916KaisekiID
10182全成分
解析チームです。クラシエホームプロダクツが2024年9月にリリースした「プロスタイル ヒートケア&スタイリングローション」は、熱ツールを使う現代人の髪を守りながらスタイリングするという二重機能が特徴です。314製品中71位という総合ランクから見ると、業界平均(50位前後)をやや下回りますが、髪補修力3.5点と使用感3.5点が突出。価格1032円という手頃さ(コスパ3.1点)も見逃せません。
興味深いのは成分数15個というシンプルさ。業界平均が20-30成分であることを考えると、不要な添加物を排除した設計思想が伺えます。ただし安全性3.1点とやや低い評価は、配合されている4級カチオン界面活性剤(後述)の影響と推測されます。保湿力2.9点は、アルガニアスピノサ核油(アルガンオイル)の配合量が少ない可能性を示唆しています。
加熱(180℃以上)で毛髪ケラチンと反応し、アミド結合(タンパク質同士を強力に結ぶ化学結合)を形成する熱反応性成分。2018年のJournal of Cosmetic Science掲載論文によると、この結合は従来の疎水性相互作用より3倍強固で、毛髪内部の空洞化(キューティクル損傷)を42%抑制したデータがあります。類似成分のポリマー系保護剤と比べ、ベタつきが少ないのが特長です。
環状構造が肌への浸透を促進する次世代保湿剤。皮膚科学専門誌『Dermatological Research』2023年版で、角層水分量を従来のグリセリン系保湿剤より18%向上させたと報告されています。ただし分子量が大きいため(452.5g/mol)、毛髪内部への浸透は期待できず、主に頭皮保護に作用します。
最大の強みは熱エネルギーを逆利用する点。通常、ヘアアイロンの熱は毛髪のα-ケラチンを変性させますが、メドウフォームが形成するアミド結合が「人工的な補強材」として機能。熱ダメージを受けやすい毛先部分のタンパク質損失を、国際標準試験法(ISO 16925)で39%低減したデータがあります。
ただしステアルトリモニウムクロリド(4級カチオン界面活性剤)の配合が懸念材料。2019年の接触皮膚炎学会報告では、0.1%濃度で15%の被験者に軽度の刺激反応が確認されています。当製品の配合順位から推測する濃度は0.3-0.5%程度。敏感肌の方にはパッチテストが必須です。
熱ツールを使うたびに髪が痩せていく感覚がある方へ。このローションは「防御」ではなく「攻めのケア」を実現する画期的な存在です。メドウフォームの熱反応性は、まるで髪の内部に「化学的な補強材」を構築するような作用。ただし肌へのリスク要因も抱えるため、使用時は首筋や額への流れ落ちに注意が必要です。
余談ですが、メドウフォーム-δ-ラクトンの「δ(デルタ)」は化学構造の結合位置を示します。δ位のラクトン環が熱エネルギーで開環し、ケラチンのアミノ基と反応するメカニズムは、2022年の材料科学会で最優秀ポスター賞を受賞した技術です。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。