サシャワン オーシャンミスト コンディショナーの解析

サロンクオリティとユーザー評価、その狭間で

スウェーデン生まれのヘアケアブランド「サシャワン」が提供するこのコンディショナーは、多くの賞を受賞し、サロンクオリティを自宅で実現すると謳っています。成分表とメーカーの説明から、この製品が本当に期待に応えるものなのか、詳しく解析していきます。

概要

サシャワンのオーシャンミスト コンディショナーは、スウェーデンのトップスタイリストが開発した製品で、多くの賞を受賞しています。成分表を分析すると、髪に艶とボリュームを与える成分が多く含まれています。特に、ステアラミドプロピルジメチルアミンやステアリルアルコール、紅藻類加水分解エキスなどが注目されます。早速内容を見ていきましょう。

注目の成分

• ステアラミドプロピルジメチルアミン:ステアリン酸とジメチルアミノプロピルアミンから作られるカチオン（陽イオン）界面活性剤です。この物質は、水溶性となるために有機酸と中和し、毛髪の表面に吸着して静電気を抑制し、パサつきを抑える効果があります。また、良好な櫛通り性を与える役割もあります 。
• ステアリルアルコール: 頻繁に使用されるベース油剤で、酸化しにくい安定性の高い油分ベースを形成します。
• 加水分解紅藻エキス: ケラチンタンパク質と互換性を持ち、保湿効果や輝きを与えます。
• ジカプリリルエーテル: 皮膚によく広がり、しっとり感を与えるエモリエント成分です。

商品のメリット

このコンディショナーの最大のメリットは、ベースが３カチ（３級カチオン界面活性剤）で肌に優しいという点です。その犠牲として、コンディショニング効果は薄くなります。

商品のデメリット

コンディショニング効果が低くなるという点を甘んじて受け入れられるかどうか、ということがポイントとなります。

まとめ

サシャワン オーシャンミスト コンディショナーは、その高い設定の価格からするとやや割高に感じてしまう面が否めず、優しい低刺激なことは有り難いものの、ヘアケア効果がサロンクオリティという印象は薄いものと言えるでしょう。単にマイルドなだけなら他に選択肢もありますし、かと言ってこの商品が独自に優れているコンディショニング効果を持つ、というわけでもなさそうです。