解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
フロアスタンダードブランド名
YOU容量
500ml参考価格
3278円1mlあたり
6.6円JANコード
4580692560021KaisekiID
7494全成分
良心的な顔をして、実は腹の中が違う、というタイプです。
よくわからない長い名前の化学成分より、レモン、グレープフルーツ、羊毛って言われたほうが優しそうなイメージありますよね。
もちろん、それは当然のことなんですが、実際には長ったらしい名前の化学成分より危険度が高い場合が結構あるんです。
しかも、このトリートメントにはその危険パターンがかなり多く含まれていて、反面教師としては理想な感じすらする内容になってるんですね。
さて、早速その危険なところをピックアップしてみましょう。
ラノリン、ラノリン脂肪酸という羊の分泌脂質から抽出した成分。これはアレルギー・接触性皮膚炎を懸念される成分として知られますので、いくら手触りがよくなっても安全面で課題が残ってしまうわけです。
そして、グレープフルーツ果皮油・レモン果皮油は光毒性でNG。太陽の紫外線を吸収蓄積して一気に放出し、やけど・シミ・酸化の原因となるのが光毒性。このため、肌、頭皮に残った場合に大きなリスク要因となります。
レモン果皮油はとくにグレープフルーツ果皮油の5倍のリスクがあります。
次に、オレンジ果皮油。こちらは光毒性というよりは脱脂力、溶解力をもつため、やはり残ると肌荒れの原因になることも。よく洗剤などにも含まれているのは、この汚れを溶かす能力が高いため。
細かなことをいえば、さらにアミノ変性シリコーンの配合もビルドアップ・蓄積性をもつため、使用するたびに質感が悪化したり、前述した懸念要因の残留を促進してしまう可能性も。
このように、どれも耳障りの良い成分でありながら、実は肌にはよろしくないということがあることを認識しておくべきでしょう。
さて、悪い部分は悪い、それでは良い部分はある?
全体として潤滑性をメインにしたエモリエント補給系のトリートメントとなっていて、やはり天然成分を主体に作ろうという意図が見られます。
その志向のためもあって、ヘアケア能力はバランスはいいものの突出した効果は得られません。
ハリ・コシを補修するケラチン、潤いのコラーゲン、疑似セラミド、ヒアルロン酸、ラノリン、滑りを良くするシアバター、メープルシロップ、ハチミツなどなど、マイルドな印象を与える潤滑成分が多く配合されていますが、ダメージ部分を強力に補修したり、頑強なコーティングを形成するような要素に乏しいため、ヘアケア能力としては弱々しい一時的なものに終わるでしょう。
植物エキスの選定は悪くありませんが、頭皮にそもそも塗布できるほどマイルドではないため役に立たずにお湯に流されてしまうのがオチ。
というわけで、残念ながら多くを期待するクオリティにはない、という締めになります。
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