| 成分名 | ヒドラスチスカナデンシスエキス |
| 慣用名・別名 | ゴールデンシールエキス, ゴールデンシール根エキス |
| INCI名 | HYDRASTIS CANADENSIS ROOT EXTRACT |
| 由来 | 植物性 |
| 推奨配合濃度 | 0.1〜1% |
| 適正pH域 | 3.5〜6.5 |
| EWGスコア | 7/10 |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | 植物由来成分 |
ヒドラスチスカナデンシスエキス(ゴールデンシールエキス)は、キンポウゲ科の多年草Hydrastis canadensisの根および根茎から抽出された植物エキスです。北米先住民が伝統的に感染症・傷の治療・消化器トラブルに利用してきた歴史を持ちます。
主要成分はイソキノリンアルカロイドのベルベリン(抗菌・抗炎症・抗真菌)、ヒドラスチン(血管収縮・止血)、カナジンなどで、これらが多彩な薬理活性の根拠とされています。化粧品領域では抗菌・収れん・皮膚コンディショニング目的で配合されることがあり、頭皮ケア製品や抗炎症系スキンケアへの応用が見られます。
一方、安全性面での懸念が大きく、ベルベリンおよびヒドラスチンには細胞毒性・変異原性の報告があり、福岡県薬剤師会の資料においても発がん性の可能性が議論されています。EU化粧品規制(Annex II)では植物由来アルカロイドを含む成分について禁止・制限措置を講じているケースがあり、本成分の高濃度使用・長期使用には注意が必要です。妊婦への使用は禁忌とされることが多く、内服の観点からは特に危険とされています。
環境面では、野生採取への依存が過去に個体群の激減を招いており、持続可能な供給源の確保が課題です。化粧品原料としての利用価値は認められるものの、安全性・規制面のリスクを十分に考慮する必要があります。