| 成分名 | 油溶性マサキエキス |
| 慣用名・別名 | マサキ葉油溶性エキス |
| INCI名 | Euonymus Japonicus Leaf Extract (and) Oil |
| 分子量 | フリーデリン: 426.74 Da |
| 由来 | 植物性 |
| 推奨配合濃度 | 0.1〜1% |
| EU規制 | 規制なし |
| 日本規制 | 化粧品成分基準収載 規制なし |
| カテゴリ | 植物由来成分 |
油溶性マサキエキスは、日本の海岸林や生垣に自生するニシキギ科常緑樹「マサキ(Euonymus japonicus)」の葉を、油性溶剤で抽出した植物エキスである。「油溶性」という接頭語が示すとおり、水溶性のマサキ葉エキスとは製法・溶解性・配合用途が異なり、主に油性基剤や乳化系製品への配合に適している。
最大の注目点は、含有トリテルペン成分フリーデリン(Friedelin)の血管新生促進作用だ。2000年の第73回日本生化学会大会で報告されたメカニズムによれば、フリーデリンは血管内皮細胞の遊走と管腔形成(管状構造の自己組織化)を促進し、新生毛細血管を形成させる。これを頭皮に応用すると、毛乳頭周囲の微小血管密度が高まり、毛母細胞への酸素・栄養供給が向上することで毛周期の維持・改善につながると考えられる。
類似の血行促進育毛成分と比較すると、カプサイシンが神経性の血管拡張を介するのに対し、マサキエキスのフリーデリンは血管構造そのものの新生を促す点でアプローチが根本的に異なる。イチョウ葉エキスやニコチン酸アミドとも作用機序が異なるため、これらとの複合処方で相乗効果が期待できる。
安全性については、マサキの葉は伝統的に樹皮が利尿・強壮薬として用いられてきた実績があり、葉エキス自体の皮膚刺激性は低いとされる。一方でフリーデリン単体の長期安全性データは限定的であり、今後の研究による補強が望まれる。油性エキスとして皮膚軟化・エモリエント効果も副次的に期待でき、頭皮や毛髪の触感改善にも寄与する。育毛剤を中心に、スカルプトリートメントや美容液への配合例が見られる。
2件の商品に配合されています(総合点順・上位50件)